更新日:2022年6月10日

がんに関する情報

各種がんについて

当院は、2007年1月31日に「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けました。当院にとってがん医療は、救急医療、周産期医療とともに診療の大きな柱の一つとなっています。

我が国に多いがん

上記以外のがん

放射線治療について

当院の放射線治療については、放射線治療ページでご確認ください。

肝予備能力評価法について

HCC診療・肝予備能評価にお使いいただけるよう、「愛媛県中ALBI自動計算」ファイルを掲載しています。肝予備能力評価法ページでご確認ください。

AYA世代がんの支援の取り組み

当院では、2018年度厚生労働科学研究費補助金(がん対策推進総合研究事業)「思春期・若年成人(AYA)世代がん患者の包括的ケア提供体制の構築に関する研究」班(研究代表者:清水千佳子)の分担研究「AYA支援チームのモデル作成に関する研究」に取り組んでいます。

2018年8月に院内に「AYA世代がん患者の支援WG」を結成し、AYA世代がん患者の抱える課題について、医療連携懇話会やキャンサーボードなどで院内啓発をしてきました。

今後は、当院に入院されたAYA世代がん患者のスクリーニング調査や妊孕性温存を目的として、愛媛県がん・生殖医療ネットワークとの連携、四国がんセンターとの交流として、AYAがんに関する研修会の開催、おれんじの会のAYAがん患者グループ(EAYAN)との交流に取り組むこととしています。

がんゲノム医療について

当院のがんゲノム医療についてはがんゲノム医療のページをご覧ください。

院内がん登録について

院内がん登録とは

院内がん登録とは、がんの診断・治療を受けた全ての患者さんについて、がんの診断、治療、予後に関する情報を集約することで、がん診療の実態把握、がん診療の質の向上、がん患者の支援を目指して、次の諸活動に活用するものです。

  1. がん患者の受療状況の把握
  2. 院内がん患者の生存率の計測
  3. 病院の対がん医療活動の企画、評価のための資料提供
  4. 診療活動の支援、研修、教育のための資料提供
  5. 臨床疫学研究の支援
  6. 院内がん患者の継続受診支援
  7. 全国がん登録への届出

当院では、国立がん研究センターによる研修を受講した専従の院内がん登録の実務担当者を配置し、厚生労働省が定める「標準登録様式」に基づき登録等を行い、地域がん診療連携拠点病院としての役割を担うため、院内がん登録の集計結果等を国立がん研究センターに情報提供しています。
なお、登録においては、「個人情報保護法」(平成17年4月1日施行)、「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」(平成16年12月24日付)を遵守し個人情報を厳格に取り扱うこととし、集計及び結果の活用において個人の特定につながる情報が出ることはございません。

登録対象について

登録対象は、

  • 当院で新規にがんと診断された患者
  • 他施設でがんの診断もしくは治療後、初めて来院された患者
  • 1腫瘍1登録となるように、1人の患者に対し複数の独立した腫瘍が診断された揚合はそれぞれ登録

としています。

各種集計値について

各種集計値については2021年9月時点での集計であり、症例区分「80.その他」については、基本的な集計対象から除外しています。集計値が9以下の場合は『(1~3)』、『(4~6)』、『(7~9)』と表示し、さらに全国の傾向との比較のため、国立がん研究センターの全国集計報告書の集計値を一部抜粋利用しています。

ステージ(病期分類)について

部位別データで示すUICC TNMステージとは、院内がん登録で用いられている国際対がん連合〔Union for International Cancer Control : UICC〕の悪性腫瘍の病期分類のことで、厚生労働省からの通達により、2018年以降の診断症例からUICC TNM悪性腫瘍の分類(第8版)に、肝がんについては2016年以降の診断症例から原発性肝がん取扱い規約(第6版)に変更して登録しています。

各部位別に、UICC TNM総合ステージ別(肝臓は取扱い規約治療前ステージ別)に初回治療の組み合わせの割合を円グラフで表示しています。外科的治療と化学療法を組み合わせて行った場合には、「手術/内視鏡+薬物」として集計されます。治療の分類方法は次のとおりとし、愛媛県全体の集計で10%を超える治療の組合せの項目のみ円グラフに表示し、それ以外はまとめて表示(ラベルはなし)しています。また、総合ステージ別件数が10件に満たない箇所では円グラフそのものを表示していません。

初回治療の組合せ

  1. 手術のみ
  2. 内視鏡のみ
  3. 手術+内視鏡
  4. 放射線のみ
  5. 薬物療法のみ
  6. 放射線+薬物
  7. 薬物+その他
  8. 手術/内視鏡+放射線
  9. 手術/内視鏡+薬物
  10. 手術/内視鏡+その他
  11. 手術/内視鏡+放射線+薬物
  12. 他の組み合わせ
  13. 経過観察

手術

外科的治療と体腔鏡的治療のいずれか、または両方が実施された患者を合算して手術として集計しています。

薬物療法

化学療法、内分泌療法のいずれかが実施された患者を合算して薬物療法として集計しています。内分泌療法には前立腺がんにおける除睾術等も含まれます。

その他の治療

手術・内視鏡・放射線・薬物療法以外の、腫瘍の縮小・消失を目的に腫瘍に対して行われた治療が実施された患者を合算してその他の治療として集計しています。(免疫療法・BRM、肝動脈塞栓術、アルコール注入療法、温熱療法、ラジオ波焼灼を含むレーザー等焼灼療法、はその他の治療に包含されています。)

登録数の年次推移

診断年 2018年 2019年 2020年
【症例区分80を含む】 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%)
全体 2,540 2,757 2,458
男性 1,481 (58.3%) 1,583 (57.4%) 1,455 (59.2%)
女性 1,059 (41.7%) 1,174 (42.6%) 1,003 (40.8%)
件数 (%) 件数 (%) 件数 (%)
全体 2,480 2,678 2,381
男性 1,449 (58.4%) 1,544 (57.7%) 1,410 (59.2%)
女性 1,031 (41.6%) 1,134 (42.3%) 971 (40.8%)
男女比 1.405 1.362 1.452

※男女比は、女性を1としたときの男性の比率

登録数年次推移(2018~2020年)

部位別

診断年 2018年 2019年 2020年
  件数 (%) 件数 (%) 件数 (%)
口腔・咽頭 42 (1.7%) 53 (2.0%) 44 (1.8%)
食道 52 (2.1%) 55 (2.1%) 55 (2.3%)
283 (11.4%) 293 (10.9%) 244 (10.2%)
結腸 232 (9.4%) 246 (9.2%) 218 (9.2%)
直腸 107 (4.3%) 135 (5.0%) 123 (5.2%)
肝臓 117 (4.7%) 104 (3.9%) 101 (4.2%)
胆嚢・胆管 47 (1.9%) 63 (2.4%) 53 (2.2%)
膵臓 112 (4.5%) 114 (4.3%) 108 (4.5%)
喉頭 15 (0.6%) (4~6) -- (7~9) --
353 (14.2%) 384 (14.3%) 325 (13.6%)
骨・軟部 (1~3) -- (4~6) -- (4~6) --
皮膚(黒色腫を含む) 37 (1.5%) 49 (1.8%) 38 (1.6%)
乳房 185 (7.5%) 208 (7.8%) 199 (8.4%)
子宮頚部 15 (0.6%) 51 (1.9%) 38 (1.6%)
子宮体部 22 (0.9%) 11 (0.4%) 11 (0.5%)
子宮 0 -- 0 -- 0 --
卵巣 19 (0.8%) 21 (0.8%) 22 (0.9%)
前立腺 212 (8.5%) 230 (8.6%) 211 (8.9%)
膀胱 75 (3.0%) 93 (3.5%) 76 (3.2%)
腎・他の尿路 75 (3.0%) 69 (2.6%) 70 (2.9%)
脳・中立神経系 101 (4.1%) 90 (3.4%) 105 (4.4%)
甲状腺 69 (2.8%) 76 (2.8%) 52 (2.2%)
悪性リンパ腫 95 (3.8%) 117 (4.4%) 111 (4.7%)
多発性骨髄腫 35 (1.4%) 27 (1.0%) 12 (0.5%)
白血病 64 (2.6%) 59 (2.2%) 49 (2.1%)
他の造血器腫瘍 46 (1.9%) 67 (2.5%) 59 (2.5%)
その他 67 (2.7%) 54 (2.0%) 45 (1.9%)
合計 2,480 2,678 2,381

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