更新日:2024年3月13日

PFIについて

PFIとは

PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは、従来行政が設置してきた公共施設などの社会資本を、民間の資金やノウハウを活用して整備、維持管理、運営する手法のことです。PFIの導入により、安くて優れた品質の公的サービスの実現を目指しています。

1999年に「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)が施行され、国の施策としても促進されています。

PFIのメリット

PFIのメリットとして、まず、複数の業務を包括化して委託することにより、個別に委託するよりも重複や隙間が少なくなりコストが抑えられることが挙げられます。

例えば、建物を新築する際、一般的な公共工事では建築工事、電気設備工事、衛生設備工事、空調設備工事、昇降機設備工事、舗装工事、植栽工事等々の工事をそれぞれ専門の事業者に発注しますが、これをPFI事業として一括発注することにより、業務の最適化・効率化が期待でき、重複していた工程の経費が削減できます。

また、運営方法や詳細な取り決めについて発注者が仕様書を作り、民間事業者はその仕様書通りの業務を行っていれば良く、業務の結果には責任を負わない「仕様発注」から、発注者より求められている性能を発揮できれば、やり方は大部分で自由が利くため、さまざまな業務改善ができる一方、民間事業者も業務の結果に責任を負う「性能発注」になりますので、民間側のノウハウに基づく質の高いサービスの提供と費用の適正化の双方が期待できます。

さらに、長期契約となることから、民間事業者は、長期的な業務改善効果を見込んでの投資や人員配置などを計画・実施することができます。

当院のPFI

当院では、2009年1月から2014年12月にかけて行いました病院建て替えについて、建物設計、建築、解体工事や一部施設の改修、外構工事などの施設整備をひとまとめにし、併せて建て替え後20年間の運営、すなわち医事会計、給食、調達、SPD、清掃、警備など、従来は分野ごとに委託していた業務をも長期的、包括的にPFI事業者(SPC:特別目的会社)に委託しています。

なお、医療に直接関わる診療部門については、これまで通り、愛媛県が直接運営していきます。

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