更新日:2021年3月25日
食道がん
治療方針
ガイドラインに準拠した治療を行っています。
内視鏡(超音波内視鏡を含む)、CT、PET-CT、食道透視などの検査を行い、食道がんの進行度に応じて治療方針を検討します。また、患者さんの状態や合併症も考慮し、消化器内科、消化器外科、放射線科で協力し、内視鏡治療、放射線化学療法、外科手術、あるいはそれらを組み合わせた治療を行っています。がんの進行のために食道が閉塞し食事が通らない場合には、内視鏡を用いて食道に金属ステントを埋め込み、症状を改善する治療も行っています。
治療
内視鏡治療
食道がんの壁深達度が粘膜内にとどまるものを早期食道がん、粘膜下層までにとどまるものを食道表在がんといいます。内視鏡治療はリンパ節転移の確率が少ない早期の食道がんが適応となります。
放射線化学療法
がんの拡がり具合から、外科手術で切除不能あるいは合併症などで外科手術が難しい場合に、放射線化学療法を行います。また、ステージIのような外科手術で切除可能な食道がんに対しても、外科手術と遜色ない治療成績が得られていることが報告されており、放射線化学療法を選択することもあります。 状態によっては放射線治療のみ、化学療法(抗がん剤)のみ行うこともあります。
外科手術
食道がんの手術は頚部・胸部・腹部の操作を要し、外科の手術の中でも長時間に及ぶ手術です。当科では、食道がんに対してほぼ全例に胸腔鏡・腹腔鏡を用いた手術を導入して、手術による体への負担の軽減を図っています。頚部操作について、耳鼻咽喉科と甲状腺外科との同時進行合同手術として行っています。
食道ステント留置など
食道がんのために食道が狭くなり食べられなくなる場合や、食道がんにより食道と気管あるいは食道と気管支の間に穴が開いてしまった場合に、ステント留置を行います。 内視鏡を使って、金属の網で織られたステントを食道に留置し拡張させます。
診療実績
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
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外科手術 | 7 | 9 | 13 | 7 | 3 |