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地域周産期母子医療センター

平成24年9月

愛媛県立新居浜病院



地域周産期母子医療センターの概要

 周産期母子医療センターは、スタッフ・施設ともに充実して高度な周産期・新生児医療を行うことのできる総合周産期母子医療センターとそれに準ずる地域周産期母子医療センターに分けられます。愛媛県にはこれまで、愛媛県立中央病院に総合周産期母子医療センターがあり、愛媛大学附属病院・松山赤十字病院・市立宇和島病院に地域周産期母子医療センターがありましたが、H23年度より愛媛県立今治病院と並んで当院にも地域周産期母子医療センターが開設されました。と言っても新しい施設が出来たわけではありません。母性胎児部門を当院産婦人科医師と4病棟スタッフが担当し、新生児部門を小児科医師と5病棟の新生児グループスタッフが担当する形で、周産期母子医療センターの組織運営が開始されたという方が正しいと思われます。周産期母子医療センターのご紹介としては、本来は母性胎児部門と新生児部門の両方をご説明する必要がありますが、母性胎児部門の説明は別途、産婦人科の部署紹介でお願いすることとして、ここでは主に新生児部門についてご説明したいと思います。( 産婦人科部門のご紹介は、本誌67ページの新居浜病院ニュースをご参照ください。)
 新生児部門の施設はすでに5病棟開棟時から「 新生児治療室 」として開設されていましたが、スタッフの充実を待って、H23年8月から「 NICU 」と名前を変えて運用開始となりました。

 

 NICU開設までの流れ

H20年12月
愛媛県立新居浜病院に小児病棟(5病棟)開設。一般小児24床、新生児治療室10床、小児科医師3名、看護師18名、看護助手1名で診療開始。
H21年4月
小児科医師4名(後期研修医1名を含む)に増員。
H23年3月31日
愛媛県より地域周産期母子医療センターとして認定を受ける。
H23年4月1日
地域周産期母子医療センターを標榜、小児科医師5名(後期研修医1名を含む)に増員。
H23年7月1日
小児科医師当直体制開始
H23年8月1日
NICUとして本格運用開始。NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療病床):3床、GCU(Growing Care Unit:継続保育病床):4床、一般(予備)3床、小児科医師5名(後期研修医1名を含む)、看護師23名、看護助手2名
H24年8月現在
小児科医師5名、看護師25名、看護助手2名

※上記の担当者数は、新生児 (10床)及び小児科 (24床)の両方を兼任して担当しています。

 

 診療体制

 上記の看護師は総数で示していますが、新生児と一般小児の担当グループが分かれており、12名が新生児治療室に専属となって、新生児治療室内で昼夜3交替2名体制で勤務しています。医師は全員が交替で当直医としてNICUの診療にあたっていますが、一般小児の診療もあわせて担当しています。従って、小児病棟患者24床の診療および救急日の救急車対応や時間外対応も兼任しています。

 

 入院患者数の年次推移

 新生児治療室の入院患者は新生児治療室関連資料の図1に示す通り、波がありますが年々増加しています。図2に月平均の新入院数と1日平均入院数をしめしていますが、H23年度の月平均新入院患者数は23名で、前年度より30%以上増加しています。これは図3に示すとおり、院内での帝王切開後に入院する患児が増加していることが大きな理由と思われます。周産期母子センターの役割は産科医と小児科医が協力して、より安全な出産の手助けをし、母体の安全を確保しつつ、新生児医療をスムーズに行うことにあります。リスクのある分娩に対して院内で帝王切開が行われることは、新生児の周産期リスクを減らすことにつながりますので、その増加は当院の周産期母子医療センターとしての役割の充実を示すものと考えられます。 また、当院での治療が困難な患児が出生したり、他の病院から搬送されて来た場合は、初期治療を行った上で愛媛県立中央病院、愛媛大学附属病院などの上位の総合病院へと搬送することも地域周産期母子医療センターの重要な役目です。H23年度の他院への搬送症例数は月平均1.2名で、こちらも前年度に比べて20%の増加となっています。H24年度はこれら傾向がさらに強くなっており、周産期母子センターとしての稼働が着実に進んでいるものと考えます。また、新生児だけでなく、一般小児の入院数も年々増加が見られています。とくにH24年度は新生児・小児あわせて34床の5病棟が100%以上の稼働率を示しており、入退院の激しい病棟で忙しい診療の毎日を過ごしています(図4)。


 

 

 

 

 

 おわりに

 今後の課題として、内的にはさらに高度の医療に対応できるよう医療スタッフの充実を図ること、外的には西条地区を含めた近隣の産科病院との連携を図り、新生児の搬送がよりスムーズに行えるよう体制を整備することがあげられます。 まだまだ、周産期母子センターとしては不十分な部分が多々ありますが、一同がんばって参りますので、どうぞよろしくお願いします。

 

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