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心臓血管外科

医師の紹介

北條医師

院長

北條 禎久 (ほうじょう よしひさ)

《専門分野》

後天性心血管疾患(弁膜疾患、狭心症、大動脈瘤、閉塞性動硬化化症)の外科治療、肺塞栓症、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤

《所属学会》

日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本循環器学会、日本冠動脈外科学会、日本心臓ペーシング・電気生理学会

《 資  格 》

外科専門医、心臓血管外科専門医

 

診療科の紹介・特色

心臓血管外科とは、心臓手術や血管手術を行う部門です。当院では1992年に救命救急センター開設時に外科の1部門として診療を開始し、1999年7月よりは心臓血管外科として独立し、診療を行っております。

対象疾患

当診療科では、主に成人の心臓・血管疾患の外科的治療を行っております。

心臓手術

(1)虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)に対する冠状動脈バイパス術

心臓自身に栄養や酸素を送っている血管は冠状動脈と呼ばれ、心臓の表面を取り巻いています。虚血性心疾患とは、冠状動脈が動脈硬化などの原因により狭くなり、心臓が酸素欠乏になる状態(狭心症)や完全に閉塞し心臓の筋肉の一部が壊死して動かなくなる状態(心筋梗塞)を言います。
虚血性心疾患に対する治療方法は、内科で行う薬物療法や経皮的冠動脈形成術(PTCA)と外科で行う冠状動脈バイパス術(CABG)があります。
冠状動脈バイパス術は狭くなったり閉塞した血管の下流に血液を流す目的で大動脈と冠状動脈を新しい血管でつなぐ手術です。使用する血管は自分の体の細い動脈や下肢の静脈を用います。病気になった血管の数によりつなぐバイパスの本数は変わります。冠動脈バイパス手術は1~2mmの細い血管をつなぐため、以前は人工心肺を使用し、心臓の動きを止めて行っていましたが、最近は手術手技や道具の進歩により、人工心肺を用いないで心臓を動かせたまま行うバイパス手術(オフポンプバイパス)が多くなりました。オフポンプバイパス術の普及により、高齢者や腎不全などの合併症のある患者様の手術も比較的安全に行えるようになりました。当科でも心拍動下バイパス術を第一選択に治療を行っております。

(2)弁膜症に対する人工弁置換手術、弁形成術

心臓には三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁と大動脈弁の4つの弁膜があります。弁膜は、血液の流れを一方通行にして効率よく心臓が働くために役立っています。
弁膜の病気は、弁膜が閉じきらずに血液が逆流する閉鎖不全と弁膜が狭くなる狭窄症とがあります。場合によっては2~3つの弁膜が同時に障害されていることもあります。
弁膜の障害が高度になると外科的治療が必要になります。外科的治療は弁膜を切除して新しい人工弁に取り替える手術(人工弁置換術)と自己の弁膜を修復して障害を改善する手術(弁形成術)があります。どちらの手術方法も人工心肺を使用し、心臓の動きを止めて行います。患者様の病態により人工弁置換術か、弁形成術かの選択を行います。
最近は高齢化とともに動脈硬化が原因の大動脈弁狭窄症に対する人工弁置換術や組織の変性による僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術も多くなりました。

(3)先天性心疾患

(成人の心房中隔欠損症、動脈管開存症など)の根治術

(4)その他

心臓腫瘍摘出、不整脈に対する恒久ペースメーカー植え込み術など

大血管手術

(1)胸部大動脈瘤、急性大動脈解離に対する人工血管置換手術

胸部大動脈瘤は動脈硬化が原因で発症し、自覚症状なく胸部レントゲン写真やCTで発見される場合が多い疾患です。まれに嗄声(声がかすれる症状)を契機に発見されることもあります。破裂した場合は緊急手術となりますが、多くの場合は待機手術で人工血管置換術を行います。手術の対象となる瘤の大きさは、紡錘状の場合は5~6cm以上、嚢状の場合は3cm以上としています。
大動脈解離(解離性大動脈瘤ともいう)は激しい胸痛・背部痛で発症します。これは動脈の壁が2層に剥がれるための痛みですが、前駆症状はありません。大動脈解離の原因は高血圧や動脈硬化、あるいは生まれつき動脈の壁が弱いなどが考えられています。心臓に近い大動脈(上行大動脈)の急性大動脈解離は心タンポナーデ、心筋梗塞、心不全や脳梗塞などの合併症のため死亡率が高く、緊急手術が必要となります。手術はやはり人工血管置換術です。
最近は心臓から遠い大動脈(弓部大動脈や下行大動脈)の解離や動脈瘤の場合、ステントグラフト治療を行う場合もあります。当院も2011年に胸部のステントグラフト治療実施施設に認定されました。患者さん個々の状態によって、人工血管置換術かステントグラフト治療か、どちらが適しているかを十分検討し方針を決めています。

(2)腹部大動脈瘤・腸骨動脈瘤に対する人工血管置換手術

腹部大動脈瘤は破裂するまで自覚症状はほとんど無く、他の病気の検査(CTや超音波検査)や検診時に発見される事が多い疾患です。原因は動脈硬化がほとんどですが、まれに感染や外傷が原因となる事があります。動脈瘤の占拠部位は腎動脈分岐部より末梢が多く、腸骨動脈瘤を合併している場合があります。治療は薬物では瘤を縮小させる事はできないため、人工血管置換術が基本となります。最近では施設によってはステントグラフトという血管内治療も行われるようになってきました。動脈瘤は最大横径が大きくなるほど壁の張力が増し、欧米では5.5cmを超えると破裂率が高くなると報告されています。破裂してからの救命率は低くなるため、日本人の体格を考慮すると、治療の対象は腹部大動脈径が5cm以上あるいは最大径の増大速度が0.5cm/3~6ヶ月の患者様です。3~4cm程度の瘤径の患者様は1年に1回程度の検査(CTあるいは超音波検査)が勧められます。
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も2011年胸部と同じように実施施設の認定を受けております。胸部と同様に、人工血管置換術かステントグラフト治療かの適応を熟考し判断しています。

末梢血管手術

(1)閉塞性動脈硬化症による動脈狭窄・閉塞に対するバイパス術、経皮的血管形成術・ステント留置

動脈硬化の進行により末梢の動脈(主に下肢)が細くなったり、閉塞するために、病気の進行とともに、下肢の冷感やしびれ感、歩行時の下肢痛(ふくらはぎやふとももの重たい感じや硬直)、安静時の下肢痛、潰瘍形成などのいろいろな症状が起こってきます。
治療法は薬物療法、運動療法、人工血管によるバイパス手術、経皮的血管形成術・ステント留置術などがあります。

(2)急性動脈閉塞に対する血栓除去術、血行再建術

(3)下肢静脈瘤に対する治療

下肢(ふくらはぎ、すねなど)に、血管がボコボコに膨れたり、浮き出てみえる場合を下肢静脈瘤(下図)と呼びます。

下肢静脈瘤の発生原因は、血液の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じなくなり、血液が逆流することによって起こります。
静脈瘤による症状は、足がだるい、むくむ、寝ているとき足がつる、血管がボコボコに膨れる、血管が浮き出て見える、静脈に沿って炎症を起こし痛くなるなどがあります。
治療は患者様の症状やご希望によって①医療用弾性ストッキングを着用する圧迫療法②硬化療法③高位結紮術④高位結紮術+硬化療法⑤ストリッピング術⑥血管内レーザー焼灼術などを選択します。血管内レーザー焼灼術については実施施設および実施医の申請中ですので、もうしばらくお待ちください。
以上の症状に心当たりがありご心配な方や手術方法・救命率など詳しくお知りになりたい方は、お気軽にご相談下さい。

診療実績

開設以来2011年12月までの総手術件数は1294例です。そのうち心臓大血管手術症例数(末梢血管疾患や不整脈に対するペースメーカー治療は除く)は899例(冠動脈バイパス394例、弁膜症手術186例、大血管手術304例)でした。最近は80歳以上の手術も多く行っております(冠動脈バイパス38例、弁膜症手術21例、大血管手術46例)。最高齢は95歳の不安定狭心症に対する冠動脈バイパス手術患者様で術後10日目に元気に退院されました。その他弁膜症手術の最高齢は88歳、動脈瘤に対する手術の最高齢は90歳の患者様で、三人とも現在外来に通院中です。

主な術式別の手術成績(2011年12月末まで)

手術術式 緊急度 症例数
80歳未満 80歳以上
単独CABG 予定 232(1.2) 20(0)
緊急 88(4.5) 13(11.0)
弁膜症手術+CABG 予定 17(11.8) 1(100)
緊急 3(0) 0
弁膜症 予定 113(0.88) 12(16.6)
緊急 11(9.0) 3(0)
急性大動脈解離 予定 5(0) 1(0)
緊急 40(15.0) 6(33.3)
真性胸部大動脈瘤 予定 25(12.0) 6(16.6)
緊急 6(16.4) 3(33.3)
腹部大動脈瘤その他 予定 118(0.84) 13(15.0)
緊急 29(13.7) 11(45.0)

(  )内は手術死亡率

医療関係者の方へ

心臓・大血管疾患は、当院循環器科や愛媛県立中央病院心臓血管外科との密接な連携により、予定手術の他、緊急手術も行っています。

閉塞性動脈硬化症に対しての経皮的血管形成術(PTA)は、循環器科と協力して行っています。

下肢深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症は、循環器科でも対応しています。
心臓血管の疾患で、依頼先が御不明の場合は、当科もしくは循環器科のいずれでも、御紹介いただければ、速やかに対応致します。外来予定日以外でも随時対応いたします。

救急について

当科関連の救急疾患として、腹部大動脈瘤破裂、急性大動脈解離、急性動脈閉塞が重要です。救急診療に関しては、当科または救命救急センター担当医にお問い合わせください。

外来診療について

 外来診療予定表 

(「外来診察予定表」のページへ移動します。)

※診察日によっては混み合う事もございますので、なるべく初診の患者様は心臓血管外科外来または地域医療連携室にて診察予約お願い致します。

連絡先   愛媛県立新居浜病院   0897-43-6161(代表)
心臓血管外科外来   内線 2120
地域医療連携室   内線 2156

外来診療日

月曜日 ~ 金曜日
(祝日、年末年始は除く)

外来受付時間

午前 / 8:30 ~ 11:00
午後 / 13:30 ~ 16:00

※受付時間は、診療科により異なります。外来診療予定表で、ご確認をお願いします。

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