更新日:2023年6月6日

循環器病センター

センターの紹介

石戸谷 浩
循環器病センター長
石戸谷 浩
(いしとや ひろし)

約40年前の救命救急センター設立当初から、循環器内科と心臓血管外科は愛媛県における循環器疾患の救急医療、高度医療を担ってまいりました。当時から「センター4階」で病棟を同じくしており、現在の「ハートチーム」の前身となる組織は当時からすでに存在していたことになります。2010年4月から二つの科は循環器病センターへ改組され機動力が大幅にアップしました。

循環器病センターの理念は「最先端の循環器診療を愛媛の皆様に」です。先進的医療が都市部では可能であるのに、愛媛県ではできる施設がない、都市部に搬送しなくてはならない、あるいは都市部なら助かったかもしれない、こんな悔しい思いはしたくありません。このため私達は先進的な医療をいち早く愛媛県に導入するように努めてきました。愛媛県の最後の砦として、県民の皆様のニーズに応えられるよう、今後も積極的に新技術の導入に取り組んでいく所存です。

循環器病センタースタッフステーション

循環器診療はスピードが命。高度救命救急センターでは24時間365日循環器系医師が常駐しており、迅速な対応を可能にしています。

循環器診療(循環器)
循環器診療(心臓血管外科)
愛媛県立中央病院 循環器系疾患における救急入院患者
愛媛県立中央病院 循環器系疾患 救急搬送入院数

2019年度の松山医療圏のDPC対象病院(6病院)のデータによると、循環器疾患の救急搬送入院は1,261人発生し、うち680人(53.9%)が当院へ搬送されました。

出典:厚生労働省 令和元年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について(2021年3月24日公表)
参考資料2(4)
救急車による搬送の有無の医療機関別MDC別集計

少ないヒト・モノの医療資源を最大限に活かす重要なポイントは地域連携です。急性期の介入やリハビリテーションにより病状が安定すれば、かかりつけ医の先生方に可能な限りお願いしております。私達は病状が不安定な場合にバックアップにまわります。

県民の皆様に「心臓の病気なら県病院へ」「何かあっても県病院があるから安心」と信頼され続けることがセンターのスタッフ一同の願いです。

ハートチーム=愛媛県中のエキスパート集団

医療が高度化・複雑化するに伴い、多職種から成るプロフェッショナル集団によるチーム医療が益々重要となってきました。当院では、循環器病センターの下部組織として、循環器内科・心臓血管外科・麻酔科・放射線科・関連するメディカルスタッフで構成される「愛媛県中ハートチーム」が、循環器疾患の高度な診療を担っています。ハートチームの総合力が問われる手技が経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)あるいは経カテーテル僧帽弁クリップ術(MitraClip)があります。

愛媛県中ハートチーム

脳卒中はカテーテルによる予防の時代へ

ブレインハートチームとは

心房細動による心原性脳塞栓症、卵円孔開存による奇異性脳塞栓症は脳卒中の重要な原因です。現在、これら心臓に関連する脳卒中はカテーテルによる予防治療が可能となりました。当院ではカテーテル治療、脳卒中、心エコー、不整脈、心臓血管外科を専門とする医師やメディカルスタッフからなるブレインハートチームを結成し、個々の患者さんに応じた治療を行っています。

ハイブリット手術室=手術室×カテーテル室

透視・撮影をしながらの手術という複雑な手技を可能としたのが、手術室とカテーテル室の両方の機能を併せ持ったハイブリッド手術室です。国内外のシステムを参考に選定し、諸部門のご理解もあり、新しい機器を導入することができました。
循環器内科医、心臓外科医、麻酔科医、メディカルスタッフが部門の垣根を越え協力して治療にあたる得難い空間です。

ハイブリット手術室

ハイブリット手術室の様子は、下記リンクより動画でご覧いただけます。

市民公開講座

循環器病センターは、医療や病状への正しい理解を目的とし、定期的に市民公開講座を行っております。当院の専門医や薬剤師、栄養士、理学療法士の講演やQ&Aコーナーは多くの方から好評の声をいただいております。

市民公開講座
市民公開講座
市民公開講座
市民公開講座

※現在、新型コロナウイルスの流行により中断しております。

関連ページ

TAVI 経カテーテル大動脈弁留置術
経皮的僧帽弁クリップ術(マイトラクリップ)
経皮的左心耳閉鎖術への内部リンク
経皮的卵円孔開存閉鎖術への内部リンク
下肢閉塞性動脈硬化症のカテーテル治療
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急性心筋梗塞ドットコム
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