更新日:2022年7月11日

愛媛県初導入!冠動脈疾患診断支援システム「FFR-CT解析」について

FFR-CTとは(従来の検査方法との違い)

心臓CTは冠動脈の形態(狭窄の程度)評価に優れた診断法ですが、虚血評価(その狭窄により心臓に血液不足が生じているか否か)ができないため、治療方針を決定するために心臓カテーテル検査などの追加検査を行う必要がありました。FFR-CTは冠血流予備量比 (FFR) をCT画像から解析することで、冠動脈の狭窄と血流を同時に評価できる検査法です。

FFR-CTは、心臓CT画像を元に、コンピュータ上に冠動脈デジタル3Dモデルを作成し、血管狭窄が血流に与える影響を数値流体力学により解析するプログラムです。国内では2018年12月に保険収載された検査法で、当院では2019年10月に県内で初めて導入しました。2020年12月現在、この検査を実施している医療機関は、県内では当院のみとなっています。

FFR-CTの詳細な動画はこちら

患者さんにとってのメリット

メリット1 追加検査なしで治療の必要性を判断

撮影済みのCTデータを用いて高度な血流解析を行い、治療適応の判断を行います。

メリット2 患者さんの身体的、時間的負担の軽減

新たな被ばくや造影剤使用の心配がありません。外来で検査でき、検査や入院回数の低減につながります。

メリット3 分かりやすい画像

治療の必要性のある冠動脈の部位が数値と色で示されるため、非常に分かりやすく、治療に対する理解が深まります。

従来の冠動脈CT
従来の冠動脈CT
FFR-CT
FFR-CT(赤色は治療が必要)

検査費用等について

解析費用

1割負担 9,850円
2割負担 19,700円
3割負担 29,550円

FFR-CT解析を行うことのできる患者さんには一定の条件がありますので、詳しくは当院にて医師にご相談ください。

検査に関するご質問、お問い合わせ

愛媛県立中央病院 循環器内科 城戸信輔
089-947-1111

内容によっては担当医師に確認し、後日改めてご連絡差し上げる場合もございます。
患者さん個々の病状などに関するご相談は、まずはかかりつけ医とご相談いただく方がよい場合もございますので、予めご了承ください。

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