更新日:2024年8月2日
心臓血管外科
診療科の紹介・特色
- 主任部長
石戸谷 浩
(いしとや ひろし)
当院の心臓血管外科は開設以降、すべての心臓、胸部及び腹部大血管疾患に対し、24時間体制で愛媛県下全域の医療機関からの紹介を受けてきました。当科で外科治療を受ける患者さんは年々増加の一途をたどっています。手術成績の向上により入院日数も経年的に減少し、現在では2週間程度で退院する方が多くなっております。
冠動脈バイパス手術は、心拍動下バイパス術を第一選択とし、僧帽弁膜疾患では弁形成術を積極的に行っております。さらに循環器内科とハートチームを形成し、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)や経カテーテル的僧帽弁形成術(MitraClip)を積極的に導入しています。
対象疾患
1.虚血性心疾患
狭心症、心筋梗塞に対する冠動脈バイパス術が中心となります。最近では、心筋梗塞の後に起こる心室瘤、僧帽弁逆流、心室中隔穿孔などに対する手術も手掛け、成績も安定しています。
2.心臓弁膜症
近年、心臓弁膜症治療件数は増加しています。大動脈弁疾患は特に増加が著しく、開胸での弁置換術に加え経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)も循環器内科とチームを形成し積極的に取り入れております。僧帽弁、三尖弁は形成術での加療に努め、患者さんの術後のQOLの改善に努めています。
3.胸部大動脈の手術
急性大動脈解離の治療は県内で最も治療経験が多い施設と自負し、その成績も安定しております。大動脈瘤の治療は開胸、ステント治療を組み合わせたハイブリッド治療、いずれも行っております。これまでリスクが高すぎて治療が困難と思われていた症例にも積極的に治療介入するようになってきています。
4.腹部大動脈の手術
近年、ステント内挿術による治療が選択されることが多くなってきましたが、この治療が困難な症例に対してはこれまで通りの開腹術も行っています。
5.その他
外傷、心臓腫瘍、異物除去等上記以外の心臓疾患にも対応しています。
外来担当表
心臓血管外科
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | 髙橋 研 米沢 数馬 |
石戸谷 浩 | 米沢 数馬 | ペースメーカー外来 (第4) |
|
午後 |
施設認定
- 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構認定基幹施設
- 日本ステントグラフト実施基準管理委員会ステントグラフト実施施設(胸部大動脈瘤)
- 日本ステントグラフト実施基準管理委員会ステントグラフト実施施設(腹部大動脈瘤)
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会レーザー静脈瘤治療実施施設