更新日:2023年7月18日

小児外科

診療科の紹介・特色

野口 伸一
主任部長
野口 伸一
(のぐち しんいち)
  • 小児外科とは小児科の外科部門ではなく、一般外科の小児部門です。主にお腹や胸の外科の病気を治療しますが、産婦人科や泌尿器科の病気も小児であれば当科が担当することがあります。
  • 病気の多くは、鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)や急性虫垂炎(盲腸)、臍ヘルニア(でべそ)などです。成人がかかるような病気でも、子どもの場合は私たち小児外科医が手術します。
  • 小児外科では、術後早くから元の生活に戻れること、手術したことを意識せずに生活できることを目標としており、侵襲の少ない腹腔鏡手術を積極的に行い術後の疼痛軽減や傷痕の残らない手術に努めています。私たちのほとんどの手術では抜糸が不要です。
  • 当科は九州大学小児外科の関連施設です。松山赤十字病院小児外科および愛媛大学小児外科とも連携を図っています。

対象疾患

対象となる疾患は、腹部および胸部(心大血管を除く)の外科疾患です。体表面の良性腫瘍や頸部の嚢胞なども対象になります。ただし脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、口腔外科、整形外科の疾患は対象ではありません。対象年齢は15歳までですが、小児外科に特有な病気は、15歳を超えても当科が診療します。

年齢別に見た小児外科の病気

(1)新生児期に主にみられる病気

消化管閉鎖症(食道、十二指腸、小腸、結腸)、鎖肛(直腸肛門奇形)、消化管穿孔、肥厚性幽門狭窄症、腸回転異常症(中腸軸捻転)、ヒルシュスプルング病、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、尿膜管遺残、臍腸瘻、横隔膜ヘルニア、卵巣嚢腫など

(2)乳児期に主にみられる病気

鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニア、尿膜管遺残、腸重積症、メッケル憩室、肛門周囲膿瘍、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、先天性食道狭窄症、食道裂孔ヘルニア、胃食道逆流症など

(3)幼児期以降に主にみられる病気

鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、包茎、急性虫垂炎、メッケル憩室、腸管ポリープ、先天性胆道拡張症、リンパ管腫や血管腫、悪性腫瘍(神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫、胚細胞性腫瘍)、外傷(肝損傷、脾損傷、膵損傷、腎損傷)、便秘、裂肛(切れ痔)など

入院診療について

小児外科の病棟は診療棟5階の小児病棟です。主治医、担当医の1〜2名が責任を持ち担当しますが、手術や術後管理等を含めた治療方針は、全スタッフが参加する毎朝夕(平日)の回診で話し合って決めています。鼠径ヘルニア、臍ヘルニア等の小手術の入院期間はほとんどが2泊3日です。

外来担当表

小児外科

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 手術日 宮嵜 航(初診)
近藤 剛
近藤 剛(初診)
野口 伸一
野口 伸一(初診)
宮嵜 航
手術日
午後 外来
(予約)
外来
(予約)

がんに関する情報

施設認定

  • 日本小児外科学会教育関連施設A

ページの先頭へ