更新日:2023年7月18日

放射線科

診療科の紹介・特色

石丸 良広
主任部長
石丸 良広
(いしまる よしひろ)

放射線科は、主に各科から紹介された患者さんに対する迅速で正確な画像診断の提供と、低侵襲で患者さんのQOLを重視した治療をめざしています。

地域医療連携室を経由した他院からの種々の検査依頼を積極的かつ迅速に受け入れ、地域がん診療連携拠点病院における診断部門のかなめとして、高度医療機器の有効利用を図ってまいります。

CTは2管球CTが1台、64列128スライスCTが2台稼動しており、短時間で広い範囲の検査が可能です。3次元画像が容易に再構成でき、造影剤を使用したDynamic studyを併用することで、より詳細な画像情報の収集が可能になっています。二次、三次救急診療においても大いに活用されています。

MRIは3T装置が2台、1.5T装置が1台稼動しており、脳脊髄疾患、関節・軟部組織疾患、婦人科疾患の診断をはじめ、シネモードによる心・大血管の形態・動きの観察、肝・膵腫瘍に対するDynamic study、造影剤を使用しないで胆管・膵管系を描出するMRCP等幅広く利用されています。適宜新しい撮像法(拡散強調画像、血流画像など)を導入しており、乳癌や前立腺癌の診断にも高い診断能を有しています。

血管造影はDSA装置、Angio-CT装置が導入されています。診断目的の検査だけでなく、頭頸部癌への抗がん剤の動注化学療法や肝癌に対する化学塞栓療法も行っています。また、外傷などの出血に対する緊急塞栓術や画像ガイド下生検やドレナージなども当科が担当しています。

消化管透視は、食道癌、胃癌、大腸癌などの術前検査として行っています。

核医学検査は骨、甲状腺、腫瘍シンチ等病変を探し出す検査や脳、心臓、腎等の機能を調べるための検査を施行しています。最近は脳血管障害に対する脳血流シンチや虚血性心疾患に対する心筋シンチ検査が増加しています。また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や甲状腺癌に対する放射性ヨード内服用法も行っています。

2006年、県内で最初にPET診療を開始しました。PETセンターにおいて、がんの正確な診断(早期胃がんを除く悪性腫瘍)や、地域基幹病院を含む他院からの紹介にも積極的に対応しています。また、心筋アンモニアPETやPETがんドックにも対応しています。

放射線治療は年間300人以上の新規患者さんを治療しています。乳房温存療法に伴う乳房接線照射、ホルモン療法との併用する前立腺原体多門照射が増加しています。これらはほとんどの症例で入院によらない外来治療として行っています。これらの根治治療以外にも患者さんのQOL改善を目的とした骨転移等がんの疼痛軽減に対する治療も可能な限り外来治療として行っています。骨髄移植の前処置としての全身照射も行っています。
今後も検査、治療内容はますます多岐に渡り、高度化するものと思われますが、放射線科一同、迅速かつ正確なサービスを提供できるよう努力を続けてまいります。

対象疾患

画像診断(CT、MRI、核医学など)および放射線治療が必要となるすべての疾患を対象としています。

外来担当表

放射線科(診断)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 井上 武 石丸 良広 村上 忠司 平塚 義康 森 千尋
午後

放射線科(治療:地下1階)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 松木 弘量 松木 弘量 松木 弘量 松木 弘量
午後 松木 弘量

放射線科(PET:PETセンター棟)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前
午後 西山 香子 井上 武 井上 武 森 千尋 井上 武

がんに関する情報

施設認定

  • 日本核医学会専門医教育病院
  • 日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関
  • 日本医学放射線学会画像診断管理認証施設
  • 日本IVR学会IVR専門医修練認定施設
  • 日本放射線腫瘍学会認定施設
  • 日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ検診施設・画像認定施設

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