更新日:2026年3月31日

放射線科

診療科の紹介・特色

石丸 良広
主任部長
石丸 良広
(いしまる よしひろ)

放射線科は、主に各科から紹介された患者さんに対する迅速で正確な画像診断の提供と、低侵襲で患者さんのQOLを重視した治療をめざしています。

地域医療連携室を経由した他院からの種々の検査依頼を積極的かつ迅速に受け入れ、地域がん診療連携拠点病院における診断部門のかなめとして、高度医療機器の有効利用を図ってまいります。

CTは320列面検出器装置、2管球64列装置、64列128スライス装置各1台が稼動しており、短時間で広い範囲の検査が可能です。3次元画像が容易に再構成でき、造影剤を使用したDynamic studyを併用することで、より詳細な画像情報の収集が可能になっています。二次、三次救急診療においても大いに活用されています。

MRIは3T装置が2台、1.5T装置が1台稼動しており、脳脊髄疾患、関節・軟部組織疾患、婦人科疾患の診断をはじめ、シネモードによる心・大血管の形態・動きの観察、肝・膵腫瘍に対するDynamic study、造影剤を使用しないで胆管・膵管系を描出するMRCP等幅広く利用されています。適宜新しい撮像法(拡散強調画像、血流画像など)を導入しており、乳癌や前立腺癌の診断にも高い診断能を有しています。

血管造影はDSA装置、Angio-CT装置が導入されています。診断目的の検査だけでなく、頭頸部癌への抗がん剤の動注化学療法や肝癌に対する化学塞栓療法も行っています。また、外傷などの出血に対する緊急塞栓術や画像ガイド下生検やドレナージなども当科が担当しています。

消化管透視は、食道癌、胃癌、大腸癌などの術前検査として行っています。

核医学検査は骨、甲状腺、腫瘍シンチ等病変を探し出す検査や脳、心臓、腎等の機能を調べるための検査を施行しています。最近は脳血管障害に対する脳血流シンチや虚血性心疾患に対する心筋シンチ検査が増加しています。また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や甲状腺癌に対する放射性ヨード内服用法も行っています。

2006年、県内で最初にPET診療を開始しました。PETセンターにおいて、がんの正確な診断(早期胃がんを除く悪性腫瘍)や、地域基幹病院を含む他院からの紹介にも積極的に対応しています。また、心筋アンモニアPETやPETがんドックにも対応しています。

放射線治療は年間300人以上の新規患者さんを治療しています。乳房温存療法に伴う乳房接線照射、ホルモン療法との併用する前立腺原体多門照射が増加しています。これらはほとんどの症例で入院によらない外来治療として行っています。これらの根治治療以外にも患者さんのQOL改善を目的とした骨転移等がんの疼痛軽減に対する治療も可能な限り外来治療として行っています。骨髄移植の前処置としての全身照射も行っています。
今後も検査、治療内容はますます多岐に渡り、高度化するものと思われますが、放射線科一同、迅速かつ正確なサービスを提供できるよう努力を続けてまいります。

対象疾患

画像診断(CT、MRI、核医学など)および放射線治療が必要となるすべての疾患を対象としています。

核医学治療(RI内用療法)

核医学治療(RI内用療法)は、放射性同位元素を含む放射性医薬品を体内に投与し、内部から放射線を照射する治療法です。

当院では、2023年5月より、ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)を、2025年12月より、前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性の遠隔転移のある去勢抵抗性前立腺がんに対する放射性リガンド療法(RLT)を始めました。

放射性ヨード治療

131Ⅰカプセルを内服することによって、甲状腺機能亢進症の治療や甲状腺がん手術後の「残存甲状腺の除去」による再発予防を行います。甲状腺組織(がんを含む)がヨウ素を取り込む性質があることを利用し、β(ベータ)線を出す「ヨード(Ⅰ)-131」を内服して甲状腺内部から放射線を照射する治療です。数個のカプセルを飲むだけなので、体への負担がすくない治療です。

治療効果を高めるため、事前にヨウ素を含まない食事(ヨウ素摂取制限食)への切り替えや、服薬中の薬によっては服薬を一時停止する必要があります。

詳細については主担当医にご相談ください。

放射性ヨード治療の説明

ゾーフィゴ治療

去勢抵抗性前立腺がん(ホルモン療法を行っても悪化する前立腺癌)で、骨転移があり、内臓転移がない方への骨転移巣への治療として、ゾーフィゴを注射します。ゾーフィゴはα(アルファ)線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム(Ra)-223」という放射性物質が含まれた注射薬で、骨の代謝が活発になっているがんの骨転移巣に集まり、そこから放出されるα線が骨転移したがん細胞の増殖を抑えます。

ゾーフィゴ治療の説明

バイエル製薬株式会社HPより

ゾーフィゴ治療は4週間に1回、合計6回の注射を行います。入院の必要はなく、外来で治療可能です。投薬量を決定するため、注射前には体重測定を行います。患者さんの状態や病状によって適応・不適応がありますので、まずは主担当医にご相談ください。

ルタテラ治療

ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対して、ソマトスタチンとよく似た物質にβ線およびγ(ガンマ)線という放射線を出す物質「ルテチウム(Lu)-177」を結合させ、細胞の内側から腫瘍細胞に障害を与える治療法で、ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)と呼ばれています。

ルテチウムが放出する放射線は主にβ線で、その届く範囲は約2mmと短いため、周りの正常組織へのダメージを抑えながら、がん細胞を効率的に攻撃します。

ルタテラ治療

ノバルティスファーマ株式会社医療関係者サイトより

ルタテラ治療は8週間隔で最大4回の投与を行いますので治療期間は約6か月となります。投与の際は、周囲の人の被ばくを避けるため、放射線を適切に管理できる特別な個室へ入院していただきます。投与後は、身体から放出される放射線量が低くなるまで病室内に滞在する必要があります。多くの患者さんは投与日の翌日には退院可能となりますが、体内の放射線量が下がらない場合は入院が延長する場合もあります。1回の投与につき、入院期間は2泊3日ほどです。

適応に関しては医師の判断が必要ですので、まずは主担当医にご相談ください。

ゾーフィゴ治療

※ 副作用が出た場合最大16週に延長します

ノバルティスファーマ株式会社医療関係者サイトより

プルヴィクト治療

プルヴィクトは前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんのがん細胞表面に存在しているPSMAというタンパク質と結合し、薬剤から放出される放射線によってがん細胞を内部から破壊、治療法で放射性リガンド療法(RLT)と呼ばれています。

プルヴィクトに使用されている放射性物質「ルテチウム(Lu)-177」が放出する放射線は主にβ線で、その届く範囲は約2mmと短いため、周りの正常組織へのダメージを抑えながら、がん細胞を効率的に攻撃します。

プルヴィクト治療-1

ノバルティスファーマ株式会社プルヴィクト静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へより

プルヴィクト治療は6週間隔で最大6回の投与を行いますので治療期間は約8か月となります。投与の際は、周囲の人の被ばくを避けるため、放射線を適切に管理できる特別な個室へ入院していただきます。投与後は、身体から放出される放射線量が低くなるまで病室内に滞在する必要があります。多くの患者さんは投与日の翌日には退院可能となりますが、体内の放射線量が下がらない場合は入院が延長する場合もあります。1回の投与につき、入院期間は2泊3日ほどです。

適応に関しては医師の判断が必要ですので、まずは主担当医にご相談ください。

プルヴィクト治療-2

ノバルティスファーマ株式会社プルヴィクト静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へより

外部リンク

外来担当表

放射線科(診断)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 井上 武 石丸 良広 村上 忠司 平塚 義康 森 千尋
午後

放射線科(治療:地下1階)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 松木 弘量 松木 弘量 松木 弘量 松木 弘量
午後 松木 弘量

放射線科(PET:PETセンター棟)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前
午後 西山 香子 井上 武 井上 武 森 千尋 井上 武

がんに関する情報

施設認定

  • 日本核医学会専門医教育病院
  • 日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関
  • 日本医学放射線学会画像診断管理認証施設
  • 日本IVR学会IVR専門医修練認定施設
  • 日本放射線腫瘍学会認定施設
  • 日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ検診施設・画像認定施設

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