更新日:2026年2月6日
M-TEER 経皮的僧帽弁修復術

僧帽弁閉鎖不全症とは
心臓には4つの部屋があり、その間には血液の逆流を防ぐ弁がついています。 左心房と左心室の間にある僧帽弁がうまく閉じなくなり、左心房へ血液が逆流する病気を僧帽弁閉鎖不全症(MR)といいます。

MR(僧帽弁閉鎖不全症)には以下の二つのタイプがあります。
- 器質性(一次性)MR:弁尖や腱索の異常によって発生
- 機能性(二次性)MR:左心室拡大など構造的変化により発生



M-TEER(経皮的僧帽弁修復術)とは
当院で使用している2つのデバイス MitraClip(マイトラクリップ) と PASCAL(パスカル)
MitraClip(マイトラクリップ)
- 世界で最も多く使用されている僧帽弁クリップ
- 複数サイズを選択可能(NTW/XTWなど)

画像提供:アボットメディカルジャパン合同会社
PASCALシステム(パスカル)
- 中央スパーサーで逆流ジェットを覆う構造
- 柔軟なアームで弁尖へのストレスを低減

画像提供:エドワーズライフサイエンス合同会社
M-TEER治療の流れ
- 大腿静脈からカテーテル挿入
- 心房中隔穿刺
- デバイス誘導
- MitraClip または PASCALを留置
- 必要に応じて複数デバイス追加
- 術後数日で退院可能






M-TEER 説明動画
MitraClip(マイトラクリップ) 画像提供:アボットメデシカルジャパン合同会社(外部サイトを表示します)
PASCAL(パスカル) 画像提供:エドワーズライフサイエンス合同会社(外部サイトを表示します)
適応となる患者さん

- 中等度以上のMR(僧帽弁閉鎖不全症)で症状がある
- 手術リスクが高い、もしくは手術が困難
- 弁形態がM-TEERに適している
M-TEERのメリット

- 低侵襲(胸を切開しない)
- 手術困難な患者さんでも治療可能
- 早期の社会復帰が可能
高度医療を可能にする愛媛県中ハートチーム
カテーテル専門循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、放射線技師、理学療法士等を含めた多職種からなる「ハートチーム」が、それぞれの専門分野の知識と技術を持ち寄って、患者さんにとってベストの治療を行います。

よくあるご質問
- Q1.
- 希望すればM-TEER(経皮的僧帽弁修復術)を受けることができますか?
- A1.
- 適応はハートチームで総合的に判断します。
- Q2.
- 入院期間はどのくらいですか?
- A2.
- 順調に経過した場合には、1週間以内に退院可能です。
- Q3.
- 費用はどのくらいかかりますか?
- A3.
-
2018年4月より経皮的僧帽弁クリップ術が健康保険の適応となりました。高額療養費制度をご利用の場合、更に負担を減らすことが可能です。
※70歳以上の方の上限額:2018年8月診療分から
適用区分 ひと月の上限額(世帯ごと) 外来(個人ごと) 現役並み 年収 約1,160万円~
標報83万円以上/課税所得690万円以上252,600円+(医療費-842,000)×1% 年収 約770万円~約1,160万円
標報53万円以上/課税所得380万円以上167,400円+(医療費-558,000)×1% 年収 約370万円~約770万円
標報28万円以上/課税所得145万円以上80,100円+(医療費-267,000)×1% 一般 年収 156万円~約370万円
標報26万円以下/課税所得145万円未満18,000円
〔年144,000円〕57,600円 住民税非課税等 Ⅱ 住民税非課税世帯 8,000円 24,600円 Ⅰ 住民税非課税世帯
(年金収入80万円以下など)15,000円 ※69歳以下の方の上限額:2018年8月診療分から
適用区分 ひと月の上限額(世帯ごと) ア 年収 約1,160万円~
健保:標報83万円以上
国保:旧ただし書き所得901万円超252,600円+(医療費-842,000)×1% イ 年収 約770万円~約1,160万円
健保:標報53万円~79万円以上
国保:旧ただし書き所得600万円~901万円167,400円+(医療費-558,000)×1% ウ 年収 約370万円~約770万円
健保:標報28万円~50万円以上
国保:旧ただし書き所得210万円~600万円80,100円+(医療費-267,000)×1% エ ~年収 約370万円
健保:標報26万円以下
国保:旧ただし書き所得210万円以下57,600円 オ 住民税非課税者 35,400円 入院時の食事負担や室料等自費分の費用は含みません。
高額療養費制度について、詳しくは厚生労働省のサイト(外部リンク)をご覧ください。
お問い合わせ先
循環器内科 川村 豪
患者さん個々の病状などに関するご相談は、まずはかかりつけ医とご相談頂く方がよい場合もございますので、予めご了承ください。
経皮的僧帽弁クリップ術について詳しく知りたい方は「僧帽弁閉鎖不全症治療(外部リンク)」もご覧ください。
弁膜症・心雑音外来について
増加する弁膜症疾患に対応するため、当科では毎日「弁膜症・心雑音外来」を行っております。
弁膜症診断・治療の経験豊富な専門医師が対応いたします。当院循環器内科のページをご覧ください。



