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放射線部

 当院放射線部は診療放射線技師10名体制で、放射線科医師2名・看護師5名・受付職員3名と協力し、 一般撮影・CT・MRI・血管造影・心カテ・透視・骨塩定量・RI検査と多岐にわたる業務を行っています。 また、令和3年8月新病院オープンに併せてIVR-CT(ハイブリッドER)・3T-MRI装置が導入されるなど放射線機器の充実が図られました。

基本理念

 当院の理念でもある「地域から信頼され、必要とされる病院」のもと、 日々進歩する医療技術の修得と専門資格を取得するとともに、 患者様に良質で安全な放射線診療を提供できるよう頼られる放射線部を目指しています。

運営方針

  1 チーム医療の推進
  2 正確かつ迅速な画像情報の提供
  3 放射線の適正かつ安全利用
  4 医療放射線被ばくの低減
  5 業務の効率化
  6 専門技術・知識の習得

専門・認定資格

第1種放射線取扱主任者 2名
X線CT認定技師 2名
肺がんCT検診認定技師 1名
核医学専門技師 2名
血管撮影インターベンション専門診療放射線技師 2名
検診マンモグラフィ撮影技術認定技師 3名
救急撮影認定技師 1名
Ai認定診療放射線技師 2名
画像等手術支援認定診療放射線技師 2名
放射線機器管理士 1名
放射線管理士 2名
放射線被ばく相談員 2名
災害支援認定診療放射線技師 1名
DMAT隊員 1名

主な検査・医療機器の概要

1.一般Ⅹ線撮影検査

 胸部・腹部のほか全身のあらゆる部位の骨のⅩ線検査のほとんどをDRシステムで実施しており、デジタル画像で診断し保存されています。
 当院の一般撮影検査は、フラットパネルディテクター(FPD)を使用しています。 FPDは人体を透過したX線をデジタル信号に変えることによりレントゲン写真を得ることができます。
 従来のCRシステムに比べ感度が高く、画像処理技術も優れているため、少ない被ばくで解像度の良い画像を得ることができます。 また、画像処理が撮影後数秒で実施されるため、検査の効率が上がり、患者様の待ち時間を短縮することができます。

     一般X線撮影装置

2.マンモグラフィ検査(乳房撮影)

 トモシンセシス機能つきマンモグラフィ装置を導入しています。 また、検診マンモグラフィ撮影技術認定技師が撮影を行うことでより精度の高い画像を提供し、乳癌の早期発見に努めています。

装置の特徴

(1)少ない線量で撮影可能
 ・旧装置と比較して、約半分の線量で撮影可能です。
(2)トモシンセシス(3D)機能
 ・CTやMRI検査のように薄い間隔で乳房の断層像を得ること
 が出来ます。
 ・通常撮影(2D)のみでは乳腺の重なりで見落とされがちであ
 った病変を任意の断面で観察することが可能となりました。
 ・日本人に多いとされる高濃度乳房にも有効です。
 ・当院では1回の撮影で、通常撮影(2D)+トモシンセシス
 (3D)の両方を撮影することが可能です。

    マンモグラフィ撮影装置

3.X線透視検査

 X線透視下でバリウムなど造影剤を飲み、食道・胃・十二指腸・小腸の形態や粘膜などの状態を観察しながら必要に応じて撮影を行います。
 その他、腸重積の整復、外科の術後透視、内視鏡による大腸ファイバーやERCP等、様々な検査・手術が実施されています。

           X線透視装置

4.CT検査

 X線を利用し全身の断層像を得る装置です。 X線を体の外から360度ぐるりと当てて体内を通過したX線の減衰を検出、 得られたデータを元にコンピュータで計算することにより、からだの断面を画像化する装置です。
 現代医学には無くてはならない非常に有力な医療機器です。


 Dualエネルギー256列マルチスライスCT装置
Dualエネルギー256列マルチスライスCT装置

 X線検出器を複数配列し同時に複数の断層像を得ることができるため、短時間に広範囲の詳細な検査が可能なCT装置です。
 細かくデータを収集することで、からだのあらゆる方向の断面や3D画像(立体画像)を作成することも可能です。
   ・広範囲の検査時間を大幅に短縮(頭部検査は1回転で撮影可能)
   ・広範囲の検査でも息止め時間を短縮できます(3~10秒程度)
   ・撮影回数を減らせます(1回で精密検査まで)
   ・心臓検査も1回転で撮影可能です(高心拍の患者様でも撮影可能)
   ・AI(人工知能)による画像再構成により、低被ばくで高い画質を得ることができます。

心臓CT検査

 心臓CT検査は、心臓に酸素や栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管に異常がないかを見るための検査で、 冠動脈が狭窄したり閉塞したりすると心臓に十分な血液がおくられなくなることがあり、狭心症や心筋梗塞などの病気の原因となります。
 検査は腕の静脈から造影剤を注入し撮像時にしっかり息を止めてもらうだけで、カテーテル検査と比べてからだの負担が軽い検査といえます。 また、負担が軽いだけでなく心筋梗塞の原因となる冠動脈プラークの存在などカテーテル検査だけでは得られない詳細な情報を得ることが可能です。

5.MRI検査

 核磁気共鳴という現象を利用し、体内水素原子核周囲の磁場状態の違いよりからだの断面の画像を作る装置です。 縦・横・斜め、からだのあらゆる方向の断面を作成することが容易に可能です。 さらに病変の存在や大きさだけでなく、それがどのような成分で構成されているかの推定が可能であり、動きや硬さ、温度などの情報も得ることができます。 機械の中には強力な超伝導磁石があるため、からだの中に金属が入っている場合や患者様の状態によっては検査できないことがあります。
 当院では最新の高速撮影技術を搭載した3テスラMRI装置が導入され、より診断精度の高い画像が提供できるようになりました。

          3T-MRI装置

6.血管造影検査

(1)一般血管造影装置

 全身のさまざまな臓器の血管にカテーテルと呼ばれる細い管を通し、 造影剤を流してX線装置を使って種々の疾患(悪性腫瘍や血管性病変など)を診断する検査です。 動脈、静脈以外に胆管、門脈などを検査する場合もあります。 ほとんどの場合、局所麻酔下で安全に行うことができます。 外科手術前に血管の走行を確認する検査、腫瘍や炎症病巣への薬物注入、動脈瘤の治療、血栓の治療、出血病巣の治療などを行っています。
          多目的血管撮影装置
IVR(インターベンショナルラジオロジー)画像診断介在下治療

 インターベンショナルラジオロジーは、画像診断の技術を応用し治療に役立てようという様々な治療や手技の総称です。 英語ではinterventional radiology で、略してIVR と呼ばれます。血管造影のテクニックを応用し色々な治療を行います。
 例えば、出血が止まらない時にその血管を塞ぐ物質を流して止血する、狭くなった血管を風船付のカテーテルを使い拡張する、悪性腫瘍に対して抗癌剤を集中して流す、などの治療が可能です。
 以前は手術が必要とされた疾患でもIVRの普及により外科手術に比べ非常に少ない負担で、外科手術と同等またはそれ以上の結果が得られる場合もあります。

(2)IVR-CT装置

 救急初療室に2ルーム仕様のIVR-CT装置が導入されました。 患者様の移動なくCT検査および血管造影検査や治療を行うことができるうえ、単独のCT・血管造影装置としても活用することが可能です。


          IVR-CT装置

(3)心臓血管造影装置

 心臓分野を中心に不整脈治療や心臓を栄養している冠動脈の走行や血流状態を検査し、狭窄部位を拡張させる治療などを行なっています。 外科手術前に血管の走行を確認する場合もあります。


        循環器用血管撮影装置

7.DEXA検査

 DEXA検査とは、エネルギーの異なる二種類のX線を照射し骨密度を測定する検査です。 骨密度検査としては最も精度の高い検査方法とされています。 基本的には骨密度検査に有効とされている腰椎と大腿骨頸部の測定を行います。検査は無理な姿勢は必要なく、数分間仰向けに寝ているだけで終了します。

特殊な解析として、
 ・大腿骨構造解析
  →大腿骨測定により得られた骨密度をもとに骨
   質の評価が可能
 ・非定型大腿骨骨折分析
  →非定型大腿骨骨折の早期診断が可能
 ・海綿骨構造指標ソフトウエア
  →腰椎測定により得られた骨密度をもとに骨質
   の評価
などが搭載され、更に全身測定を行うことで体組成(脂肪量・非脂肪量・骨量)を計測することも可能です。
 
          骨密度測定装置

8.RI(核医学)検査

 微量なX線やγ線を出すラジオアイソトープ(放射線性同位元素:RI)を体内に投与し、その分布を撮影したのがシンチグラフィと呼ばれる検査です。 また、シンチグラフィの断層撮影のことを特にSPECTと呼び、体内に投与された放射性同位元素からの放射線を検知して画像化する装置はガンマカメラと呼ばれています。
 さまざまな種類のRI医薬品や薬剤を投与すると身体の状態に応じた分布をします。 X線写真やCT検査などの形や大きさを調べる検査とは異なり、脳・心臓・甲状腺・腎臓・腫瘍など様々な部位の病気や血流、代謝や機能が測定でき、 ほぼ全身の臓器や組織の性質や活動性などの診断が可能です。特に心筋シンチグラフィは、心臓疾患の治療及び経過観察に重要な検査のひとつです。
 
          ガンマカメラ装置
外来診療日

月曜日 ~ 金曜日
(祝日、年末年始は除く)

外来受付時間

午前/8:30~11:00(原則)

※受付時間は、診療科により異なります。外来診療予定表で、ご確認をお願いします。

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