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心臓血管外科

医師の紹介

太田医師

医監心臓血管外科部長

太田 教隆 (おおた のりたか)

《専門分野》

心臓血管外科全般、小児先天性心臓外科

《所属学会》

日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本小児循環器学会、日本心不全学会、日本人工臓器学会、米国胸部外科学会、ヨーロッパ胸部外科学会

《 資  格 》

外科専門医、外科指導医、心臓血管外科専門医、心臓血管外科修練指導医、小児補助人工心臓植え込み実施医、植え込み型補助人工心臓管理医、卒後臨床研修指導医

 

浪口医師

医監心臓血管外科医長

浪口 謙治 (なみぐち けんじ)

《専門分野》 

外科、成人心臓、血管

《所属学会》

日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会

《 資  格 》

外科専門医

 

菅野医師

心臓血管外科医長

菅野 果歩 (かんの かほ)

《専門分野》   

心臓血管外科

《所属学会》

日本外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本胸部外科学会

《 資  格 》

ステントグラフト実施医

檜垣医師

心臓血管外科専攻医

檜垣 知秀 (ひがき ともひで)

《専門分野》   

心臓血管外科

《所属学会》

 

《 資  格 》

 

トピック

心臓血管外科手術再びスタート

 令和3年8月新病院移転と共に準備を進めて参りました心臓・血管手術が令和3年10月より可能となり、
令和4年度より多くの治療執刀経験を持つ3名の常勤医師によるあらゆる緊急手術に対応できる東予地域で唯一「絶対に断らない」心臓血管外科治療体制が再びスタート致しました。

診療科紹介

 1992年:救命救急センター開設に伴い併設診療を開始。

 1999年:心臓血管外科として独立。

 2022年:新病院移転に伴い各種資格を持つ常勤医師3名の専門医による新心臓血管外科治療体制発足。

施行可能な検査・治療・処置

 各種緊急手術(冠動脈バイパス手術・解離性大動脈瘤・急性末梢動脈閉塞等)に加え、成人心臓疾患治療(冠動脈バイパス手術・弁膜症手術など)、および大血管疾患(胸部・腹部大動脈瘤手術)・末梢血管疾患治療(閉塞性動脈硬化症下肢バイパス手術・静脈瘤手術)、小児先天性(欠損孔手術・ファロー四徴症手術・単心室症手術)、成人先天性手術(先天性心疾患術後手術)への対応が可能です。

心臓手術

(1)虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)に対する冠状動脈バイパス術

 当科では人工心肺を用いないオフポンプバイパス(心臓を動かせたまま行うバイパス手術)を第一選択としております。この手術の普及により、高齢者や腎不全などの合併症のある患者様の手術も比較的安全に行えるようになりました。また従来どおりの心停止による冠動脈バイパス手術も症例に応じて適宜行なっております。また最近では、左側開胸による低侵襲冠動脈バイパス手術も(適応は限られますが)行われるようになっております。いずれの術式にも予後に差はないことが証明されており適切な術式選択が大切です。
 冠状動脈バイパス術は冠状動脈の狭窄・閉塞した血管の下流に血液を流す目的で大動脈と冠状動脈を新しい血管でつなぐ手術です。使用する血管は自分の体の細い動脈や下肢の静脈を用います。病気になった血管の数によりつなぐバイパスの本数は変わります。
 一般的に、心臓自身に栄養や酸素を送っている冠状動脈は心臓の表面を取り巻き、それが動脈硬化などの原因により狭くなり、心臓筋肉の酸素欠乏(狭心症)や一部壊死(心筋梗塞)に陥ります。内科で行う薬物療法や経皮的冠動脈形成術(PTCA)と併せ外科で行う冠状動脈バイパス術(CABG)適応は、当院循環器内科とのハートチームにより適切に判断されます。

(2)弁膜症(感染性心内膜炎を含む)に対する人工弁置換手術、弁形成術

 僧帽弁、三尖弁閉鎖不全(逆流)症には弁形成術を狭窄症には弁置換術をそれぞれ第一選択としています。大動脈弁疾患に対しては弁置換術を第一選択としております。弁置換術に対する機械弁、生体弁の選択は各疾患病態、患者様年齢に応じて適切に選択をしております。(詳細はご相談ください)
 また場合によっては2~3つの弁膜が同時に障害されていることもあり複数の弁膜症に対する同時手術も行なっております。全ての弁膜症手術は人工心肺を使用し、心臓の動きを止めて行います。最近は高齢化とともに動脈硬化が原因の大動脈弁狭窄症も多くなり、それらに対する外科的大動脈弁置換術や愛媛大学附属病院との連携によるカテーテルを使った経皮的大動脈弁置換術選択はハートチームにより適切に行われております。

(3)先天性心疾患/成人先天性心疾患の治療

 心房・心室中隔欠損症閉鎖術・動脈管閉鎖術をはじめ、ファロー四徴症、心内膜欠損症根治術など全ての複雑心奇形手術に対応しております。また、単心室症に対する外科治療継続も随時受け付けております。小児期の先天性心疾患診療は当院小児科(循環器)で行なわれます。
 成人期になって診断された先天性心疾患に対しても当院ハートチームによる検査・診療は随時受け付けており、必要に応じて各種外科治療も行なっております。
 一方、カテーテルによる心房中隔欠損孔閉鎖術は愛媛大学附属病院と密に連携し、その適応・治療を行なっております。

(4)その他:心臓腫瘍摘出、不整脈に対する恒久ペースメーカー植え込み術など

 心臓腫瘍や心臓内血栓摘出は人工心肺を使用して行います。不整脈に対するペースメーカー治療は当院循環器内科とのハートチームにより施行し共通ペースメーカー外来にてフォロー体制を整備しております。

大血管手術

(1)胸部大動脈瘤、急性大動脈解離

 心臓に近い大動脈(上行大動脈)の急性大動脈解離(A型)は心タンポナーデ、心筋梗塞、心不全や脳梗塞などの合併症のため死亡率が高く、緊急手術が必要となります。当科ではそれらに対する緊急手術受け入れは24時間可能であり術式も人工血管置換術やオープンステント法(ステントグラフト血管を併用した術式)など病態に応じて幅広い術式対応が可能となっております。
 大動脈解離(解離性大動脈瘤ともいう)は激しい胸痛・背部痛で発症します。これは動脈の壁が2層に剥がれるための痛みですが、前駆症状はありません。大動脈解離の原因は高血圧や動脈硬化、あるいは生まれつき動脈の壁が弱いなどが考えられています。
 胸部下行大動脈瘤(B型)に対しては内科的保存療法、カテーテルによるステントグラフト留置術等それぞれ病態に応じて適切に選択されます。発症早期のエントリー閉鎖により偽腔の縮小を認める症例もございますので、保存的に加療されている症例につきましてもいつでもご紹介ください。
 胸部大動脈瘤は動脈硬化が原因で発症し、自覚症状なく胸部レントゲン写真やCTで発見される場合が多い疾患です。まれに嗄声(声がかすれる症状)を契機に発見されることもあります。破裂した場合は緊急手術となりますが、多くの場合は待機手術で人工血管置換術を行います。手術の対象となる瘤の大きさは、紡錘状の場合は5~6cm以上、嚢状の場合は2cm以上としています。(嚢状瘤は紡錘状より破裂しやすいと言われており瘤が小さくても短期間で急速に拡大してくる可能性が高いため早期の手術を考慮する場合があります)。

(2)腹部大動脈瘤・腸骨動脈瘤

 腹部大動脈瘤は破裂するまで自覚症状はほとんど無く、他の病気の検査(CTや超音波検査)や検診時に発見される事が多い疾患です。動脈瘤は最大横径が大きくなるほど壁の張力が増し、近年では男性5cm,女性4.5cmを超えると破裂率が高くなると報告されています。破裂してからの救命率は低くなるため、日本人の体格を考慮すると、治療の対象は腹部大動脈径が5cm以上あるいは最大径の増大速度が0.5cm/3~6ヶ月の患者様です。3~4cm程度の瘤径の患者様は1年に1回程度の検査(CTあるいは超音波検査)が勧められます。原因は動脈硬化がほとんどですが、まれに感染や外傷が原因となる事があります。動脈瘤の占拠部位は腎動脈分岐部より末梢が多く、腸骨動脈瘤を合併している場合があります。治療は開腹による人工血管置換術が基本となりますが、当院ではカテーテルによるステントグラフト留置術も可能であり病態、患者様年齢により手術の方法が適切に選択されます。

末梢血管手術

(1)閉塞性動脈硬化症

 動脈硬化の進行により末梢の動脈(主に下肢)が狭窄・閉塞するために、病気の進行とともに、下肢の冷感やしびれ感、歩行時の下肢痛(ふくらはぎやふとももの重たい感じや硬直)、安静時の下肢痛、潰瘍形成などのいろいろな症状が起こってきます。
 治療法は薬物療法、運動療法、人工血管によるバイパス手術、経皮的血管形成術・ステント留置術などがあります。また高度動脈硬化性病変がある患者様には、血栓内膜摘除術と血管内治療を併用するハイブリッド手術も積極的に行っており良好な成績を挙げております。
 これらに対する緊急手術は24時間受け付けております。

(2)急性動脈閉塞に対する血栓除去術

 四肢の急性動脈閉塞は心房細動が原因の血栓閉塞が多く、手術は局所麻酔下に動脈切開しバルーンカテーテルを使用し血栓除去を行います。

(3)下肢静脈瘤に対する治療

 下肢静脈瘤の発生原因は、血液の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じなくなり、血液が逆流することによって起こります。
 静脈瘤による症状は、足がだるい、むくむ、寝ているとき足がつる、血管がボコボコに膨れる、血管が浮き出て見える、静脈に沿って炎症を起こし痛くなる、下腿に潰瘍ができなかなか治らないことなどがあります。
 治療は医療用弾性ストッキングを着用する圧迫療法、ストリッピング術(静脈瘤抜去術)、血管内レーザー焼灼術などを選択します。
 各種外科治療は一泊から二泊程度の入院で治療可能です。

医療関係者の方へ

心臓・大血管疾患は、当院循環器科や愛媛県立中央病院心臓血管外科との密接な連携により、予定手術の他、緊急手術も行っています。

閉塞性動脈硬化症に対しての経皮的血管形成術(PTA)は、循環器科と協力して行っています。

下肢深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症は、循環器科でも対応しています。
心臓血管の疾患で、依頼先が御不明の場合は、当科もしくは循環器科のいずれでも、御紹介いただければ、速やかに対応致します。外来予定日以外でも随時対応いたします。

救急について

当科関連の救急疾患として、腹部大動脈瘤破裂、急性大動脈解離、急性動脈閉塞が重要です。救急診療に関しては、当科または救命救急センター担当医にお問い合わせください。

外来診療について

 外来診療予定表 

(「外来診察予定表」のページへ移動します。)

※診察日によっては混み合う事もございますので、なるべく初診の患者様は心臓血管外科外来または地域医療連携室にて診察予約お願い致します。

連絡先   愛媛県立新居浜病院   0897-43-6161(代表)
心臓血管外科外来   内線 2140
地域医療連携室   内線 1256

外来診療日

月曜日 ~ 金曜日
(祝日、年末年始は除く)

外来受付時間

午前/8:30~11:00(原則)

※受付時間は、診療科により異なります。外来診療予定表で、ご確認をお願いします。

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