移植までの流れ

移植サポートチームの紹介

造血細胞移植は、生命に影響をもたらす合併所やQOL(生活の質)の低下を招くだけではなく、心理的にも大きな影響をもたらす治療です。当院では、患者さんやご家族、ドナーになられる方に質の高い医療を提供するために、様々な職種が移植サポートチームとして治療に携わり、皆様の支援をおこなっています。

File not found

血液内科
医師

File not found

LTFU
外来担当
看護師

File not found

臨床心理士

File not found

歯科医師

File not found

理学療法士

File not found

臨床工学
技士

File not found

臨床検査
技師

File not found

薬剤師

File not found

管理栄養士

File not found

HCTC

File not found

看護師

File not found

血液内科 医師

File not found

看護師

File not found

HCTC

File not found

管理栄養士

File not found

薬剤師

File not found

臨床検査技師

File not found

臨床工学技士

File not found

理学療法士

File not found

歯科医師

File not found

臨床心理士

File not found

LTFU外来担当
看護師

File not found

移植の流れ

造血幹細胞移植医療を受ける流れについてご案内します。

File not found
移植前に準備しておくこと
  • 歯(虫歯、歯肉炎)の治療
  • 高額療養費限度額認定証の準備

1. 検査入院(約1ヶ月前)

File not found

移植を受けることが決まったら、移植治療に耐えられるか全身の検査をおこないます。 また、移植の際に感染源に繋がる症状が潜んでいないか、外科や耳鼻科、歯科などを受診していただきます。
検査入院の期間は約1週間です。場合によっては、外来でおこなうこともあります。

2. 入院(約2週間前)

File not found

入院後、主治医や病棟看護師から移植の流れや患者さんにおこなっていただきたいセルフケア、生活上の注意点についての説明があります。移植のイメージが掴めるように、移植を受ける際に入っていただくお部屋(感染防御環境が強化された特殊なお部屋)の見学もおこないます。移植治療開始に向けて、内服薬が増え、薬剤投与に必要なカテーテルの挿入もおこなわれます。医師や看護師、造血細胞移植コーディネーター以外に、歯科医師や理学療法士、薬剤師や心理士、管理栄養士などの移植サポートチームの介入が始まります。

3. 前処置開始(約1週間前)

File not found

大量の抗がん剤投与や放射線療法をおこない、患者さんの骨髄を空っぽにして、ドナーの造血幹細胞を受け入れる準備をおこないます。この治療をおこなうことで病気の根絶を目指すとともに、患者さんの免疫を無くしドナーの幹細胞が拒絶されないようにします。
抗がん剤の副作用で粘膜障害を来し、食事摂取が困難になる可能性があるため、鼻から胃へ管を挿入します。

4. 移植当日

File not found

ドナーの造血幹細胞を輸血と同じように点滴もしくは注射で体に入れていきます。移植前処置に伴い、白血球が減り感染症のリスクが高くなるため、空気の清浄化された無菌室で生活していただきます。また、うがいや皮膚のケアなど、患者さん自身にも感染予防行動をしっかりとっていただき、細菌から身を守りながら過ごします。ドナー由来の血液が増えてくる時に、体重増加や発熱といった症状(生着症候群)がみられることがあります。

5. 生着(約1ヶ月後)

File not found

移植後2~3週間経つと、ドナーの血液が増えてきます。白血球数が既定の数を超えると生着です。生着後、自宅退院に向けてパンフレットを用いた退院指導が開始されます。
移植後早期合併症として、急性GVHDやウィルス感染症などを併発することがあります。
身体症状が落ち着き、自宅での生活が可能な状況になれば、退院後の生活をイメージしていただくために、試験外泊をおこなってもらいます。

6. 退院(約3~4ケ月後)

File not found

試験外泊がおこなえ、自宅での生活が可能となれば退院となります。

7. 退院後

File not found

主治医の定期外来に加えて、移植後長期フォローアップ外来(LTFU外来)を受診していただき、長期的に体調管理をおこなっていきます。
免疫抑制剤の内服が中止となり、移植後合併症が落ち着いたタイミングで、予防接種を受けていただき、社会復帰を目指して行きます。

File not found

ご家族の方へ

病気の完治を目指しておこなう移植治療は、リスクの高い治療です。
移植前・中・後を通して様々な身体症状が起こりやすいため、ご家族のサポートが必要な状態となります。具体的なサポートにつきましては、造血細胞移植コーディネーターや看護師から説明がありますので、ご協力をお願い申し上げます。
移植当日は、ご家族に立ち会っていただくことが可能です。

移植後長期フォローアップ外来(LTFU外来)

1. LTFU外来とは
File not found

移植を受けて退院された後は、外来通院をしながら内服の調整や移植後合併症のコントロールをおこなっていくようになります。移植後に生じる感染症や合併症を早期に確認し、適切な治療や生活指導を受けていただくことで、患者さんやご家族が安心して日常生活が送れるよう、また生活の質を高めることで、社会への復帰をスムーズにすることができるように移植後長期フォローアップ外来(LTFU外来)をおこなっています。費用は1回/月のみ通常の保険診療となります。移植後3カ月、6カ月、12カ月、以降は1年おきに受診していただきますが、気がかりなことがあれば、いつでもご相談ください。

2. 受診対象者

造血幹細胞移植を受けた患者さんとそのご家族

3. フォローアップ内容

看護師が下記内容についての予診をおこない、症状への対応策や生活に関する指導、相談対応をおこなっています。必要に応じて理学療法士や管理栄養士への相談調整もおこなっています。

  • 全身状態や慢性GVHDのスクリーニング評価
  • 食事や日常生活における感染予防の指導
  • GVHD予防と症状への対応策について
  • 予防接種のタイミング
  • 晩期合併症や性腺機能障害の予防と早期発見について
  • 2次がんの予防と早期発見のための検診相談
  • 就労・就学支援に関する支援
4. 担当者

所定の研修を受けた看護師、医師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士

5. 受診の流れ
  • 受付を済まされた後、採血やレントゲンなどの検査に回っていただきます。検査が終了されたら、血液内科外来の外待合でお待ちください。

  • 問診票を記載していただきます。

  • 問診表に沿って、看護師が体調や日常生活の状況をお伺いします。必要に応じて、身体症状に対する対応方法や生活上の注意点などをご説明します。

  • 主治医の診察を受けていただきます。

  • 主治医の診察後に、理学療法士による運動機能評価や、栄養士による栄養指導、薬剤師による面談を受けていただく場合もあります。

File not found