更新日:2024年8月1日
薬剤部
薬剤部の紹介
- 薬剤部 部長
倉田 知久
(くらた ともひさ)
さらに、病棟では入院患者さんの持参薬の確認や医師への処方提案を行い、チーム医療にも積極的に関わっています。私たちは患者様の健康と安全を最優先に考え、常に最新の医療情報を取り入れ、薬剤師としての専門知識を活かし、適切な薬物療法を提供することで、質の高い医療を心がけています。
主な取得認定資格
資格名 | 認定団体 | 人数 |
---|---|---|
がん薬物療法認定薬剤師 | 日本病院薬剤師会 |
3名 |
外来がん治療認定薬剤師 | 日本臨床腫瘍薬学会 | 1名 |
外来がん治療専門薬剤師 | 日本臨床腫瘍薬学会 | 1名 |
緩和薬物療法認定薬剤師 | 日本緩和医療薬学会 | 1名 |
緩和医療暫定指導薬剤師 | 日本緩和医療薬学会 | 1名 |
小児薬物療法認定薬剤師 | 日本薬剤師研修センター | 1名 |
漢方薬・生薬認定薬剤師 | 日本薬剤師研修センター | 1名 |
日本糖尿病療養指導士 | 日本糖尿病療養指導士認定機構 | 1名 |
愛媛糖尿病療養指導士 | 愛媛糖尿病療養指導士認定制度常任委員会 | 1名 |
NST専門療法士 | 日本栄養治療学会 | 1名 |
認定実務実習指導薬剤師 | 日本薬剤師研修センター | 5名 |
公認スポーツファーマシスト | 日本アンチ・ドーピング機構 | 3名 |
日本DMAT隊員 | 厚生労働省 | 5名 |
第1種衛生管理者 | 厚生労働省 | 4名 |
小児アレルギーエデュケーター | 日本小児臨床アレルギー学会 | 1名 |
認定吸入インストラクター | 愛媛小児吸入療法研究会 | 5名 |
周術期管理チーム薬剤師 | 日本麻酔科学会 | 1名 |
心不全療養指導士 | 日本循環器学会 | 1名 |
医療安全管理者 | 医療安全全国共同行動 | 3名 |
QCサークル指導士 | 日本科学技術連盟 | 2名 |
日病薬病院薬学認定薬剤師 | 日本病院薬剤師会 | 2名 |
施設・業務等の概要
調剤業務

医師が処方した薬の用法・用量や薬の飲み合わせ(相互作用)等を確認して調剤しています。
ハイリスク薬(経口抗がん剤等)については、患者ごとに過去の処方履歴や最新の検査値等を記録したチェックシートを発行し、その内容を確認した後に調剤を行います。
注射調剤

注射薬調剤の効率化と医療過誤防止を目的に、2台の注射薬自動払出装置(ピッキングマシン)を使用しています。患者さんごとに注射ラベルと輸液を含む1施用ごとの取り揃えを行い、投与量、投与方法、投与期間、配合変化等を薬剤師が確認して病棟に払い出しています。
また、ピッキングマシンへの薬剤充填時やピッキングマシン搭載不可薬剤の取り揃えには、注射薬1本ごとについているバーコードを利用することで、調剤過誤を回避し、より安全かつ正確な取り揃えが可能な運用をしています。
さらに、注射薬処方箋には、薬剤ごとに溶解方法・配合変化・投与速度・投与時の注意事項等を印字し、注射薬を安全に使用できるよう情報提供しています。
入院サポートセンター

入院サポートセンターでは、入院される患者さんに薬剤師が面談し、持参された薬の内容や副作用歴、アレルギー歴等を確認し、医師や看護師に情報提供することで、より安全で適切な入院治療を受けられるように、チーム医療の一員として活動しています。
また、手術が決まり入院予定となった一部の患者さんに対し、事前に休薬が必要な薬の確認を行い、入院までの薬の管理について適切に行えるよう説明しています。
薬剤管理指導業務(服薬指導)
入院患者さんのベッドサイドでお薬の正しい服用方法や効果、副作用等の説明をするとともに、患者さんから得られた情報を薬学的に評価・分析した結果を医師・看護師等に伝え、より効果的で安全な薬物治療が行えるよう支援しています。
病棟専従業務
医師・看護師と連携した適切な薬物療法を目的に、一部の病棟では専従の薬剤師が配置されており、患者さんや医療スタッフへの薬剤情報提供、薬剤使用状況の把握、患者さんの状態に合わせた処方の提案等を行っています。
院内感染対策チーム(ICT)への参加
ICT(Infection Control Team)の一員として院内で使用する全ての抗菌薬の使用状況を把握し、医師・看護師・臨床検査技師などとともに抗菌薬の適正使用のために活動しています。また、血中濃度シミュレーションを用いた投与設計を行う事により、適正な抗菌薬の使用を支援しています。
栄養サポートチーム(NST)への参加
医師・看護師・栄養士などとともに、NST(Nutrition Support Team)の一員として患者さんの栄養状態を把握し、適切な栄養輸液や経腸栄養剤の選択などの提案を行っています。
緩和ケアチームへの参加
医師・看護師などとともに緩和ケアチームの一員として患者さんの痛みや吐き気、不安な気持ちなど、からだやこころの様々な問題を軽減し、患者さんのQOL(Quality of Life)の向上に努めています。
がん化学療法への関わり
有効ながん化学療法を安全に行なうために、抗がん剤投与量、治療スケジュールなどを定めた治療計画書である「レジメン」の審査・登録・管理及び処方監査を行なうとともに、患者さんが安心して化学療法が受けられるよう治療内容の説明、副作用対策等に携わっています。
注射薬無菌調製

無菌操作の技術とクリーンな設備(無菌室、クリーンベンチ等)を用いて中心静脈栄養や手術後に使用する硬膜外麻酔液・手術室で使用する心保護液GIK(glucose-insulin-kalium)液等の調製を行っています。
また、抗がん剤は安全キャビネットを使用して、安全かつ無菌的に調製しています。
PET検査薬の製造

PET(Positron Emission Tomography)(ポジトロン断層撮影法)検査に使用する放射性薬剤は、院内の製造施設で製造されます。
当院では18F-FDG(がん診断)や13N-アンモニア(心筋血流評価)の検査を行っており、薬剤師はこれら放射性薬剤を製造し、薬品としての基準を満たしているかどうかの品質管理をしています。
医薬品情報業務
医薬品の安全性や適正使用に関する情報を収集・整理し、他の医療従事者や患者さんに情報提供するほか、医薬品に関する問い合わせに回答しています。
また、当院で起きた副作用の報告やプレアボイド(副作用を回避あるいは軽減した事例)を収集し、医療安全の推進を図っています。
治験業務
治験の開始から終了までGCP(Good Clinical Practice)及び治験薬管理手順書にのっとり、適正に治験薬の保管、管理及び調剤業務を行っています。
薬剤SPD
病院建て替えを契機に薬剤SPD(Supply Processing and Distribution)業務を外部企業に委託しました。医薬品の受発注を含む在庫管理(病棟在庫薬を含む)、薬剤の取り揃え、薬剤搬送、手術室での医薬品管理を行っています。
この導入により、薬品費の削減が図られ、各部署での医薬品管理体制が充実し、期限切れや過剰在庫が減少しています。