更新日:2021年3月25日
赤ちゃんにやさしい病院にようこそ
赤ちゃんにやさしい病院に認定
当院は、10年以上の長期間、母乳育児支援に取り組んだ結果、2008年8月、ユニセフより「赤ちゃんにやさしい病院」Baby Friendly Hospitalに認定されました。
母乳は、赤ちゃんにとって宝物です。母乳育児は赤ちゃんとお母さんにとって大事な絆を作る大切なステップです。これからも母乳育児支援を進めていきます。
母乳育児を成功させるための10か条
2018年改訂版
- 1a.母乳代替品のマーケティングに関する国際規準(WHOコード)と 世界保健総会の決議を遵守する
- 1b.母乳育児の方針を文章にして、施設の職員やお母さん・家族に いつでも見られるようにする
- 1c.母乳育児に関して継続的な監視およびデータ管理のシステムを確立する
- 2.医療従事者が母乳育児支援に十分な知識、能力、技術を持っていることを確認する
- 3.すべての妊婦・その家族に母乳育児の重要性と方法について話し合いをする
- 4.出生直後から、途切れることのない早期母子接触をすすめ、出生後できるだけ早く母乳が飲ませられるように支援する
- 5.お母さんが母乳育児を始め、続けるために、どんな小さな問題でも対応できるように支援する
- 6.医学的に必要がない限り、母乳以外の水分、糖水、人工乳を与えない
- 7.お母さんと赤ちゃんを一緒にいられるようにして、24時間母子同室をする
- 8.赤ちゃんの欲しがるサインをお母さんがわかり、それに対応できるように授乳の支援をする
- 9.哺乳びんや人工乳首、おしゃぶりを使うことの弊害についてお母さんと話し合う
- 10.退院時には、両親とその赤ちゃんが継続的な支援をいつでも利用できることを伝える
母乳育児支援に関する当院の基本理念
- 妊産褥婦及び家族が母乳育児の利点を理解し、意欲と自信がもてるように支援する
- 母乳育児が円満に開始できるための環境を整える
- 母乳育児を通して子育てが自然な形で進むようにそれぞれの母子に合った形で支援する
当院における母乳育児支援の方針
ユニセフ・WHOの「母乳育児成功のための10か条」に基づき、ケアを行います。
1.妊娠中から母乳の支援を行います
- 母乳育児の利点・方法について情報を提供します。
- 個々に応じた乳房・乳頭の手入れ方法を説明します。
2.出産後に早期皮膚接触を行い、早期授乳開始に努めます。
- 正常産では直後から母子の肌と肌の直接接触を行い、産後30分以内に授乳を開始します。
- 帝王切開の場合は、保育器から出て30分以内に授乳を開始します。
3.入院中の母子の母乳育児を支援します。
- 出産直後から、終日母児同室ができるよう支援します。
- 帝王切開後も、児が保育器から出てから終日母児同室ができるよう支援します。
- 赤ちゃんの欲求に応じて授乳が行えるよう授乳方法を教え、支援します。
- 母乳分泌を促すケアを行います。
- 個々に応じたケアを行います。
- 母子分離が避けられない場合は、母乳分泌を促し維持できるよう支援します。
4.赤ちゃんの状態に沿った医療・支援を行います。
- 毎日、新生児科医師もしくは産科医師が赤ちゃんの診察を行います。
- 母乳育児を安心して行えるよう医師が赤ちゃんの相談を受けます。
- 新生児科医師・産科医師が医学的に必要だと判断した場合に限り、母乳以外の栄養や水分をあたえます。
- 母乳代用品・人工乳首の使用に関して宣伝や集団指導を禁止し、母乳育児を保護します。
- 早産児や低出生体重児などで入院になった場合にも母乳育児支援を行います。
5.退院に向けて支援を行います。
- 担当スタッフが、退院にむけ母乳育児がスムーズに行えるように支援します。
6.退院後の母乳育児支援を行います。
- 退院後、担当スタッフが電話訪問を行います。
- 24時間、電話相談を行います。
- 母乳育児支援外来で、卒乳までの支援を行います。
- 2週間フォローアップ健診で新生児科医師診察・体重測定・母乳育児相談を行います。
- 1か月健診時、必要な方に助産師が母乳育児相談を行います。
- 母乳育児サークル「おっぱいぱいの会」のサポートをしています。(現在は新型コロナ感染予防により中止しています)
- 希望があれば、地域の保健師にご紹介します。
おっぱいぱいの会のご案内
新型コロナウイルス感染症対策のため休止中
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