更新日:2024年12月19日
血液内科
診療科の紹介・特色
- 主任部長
中瀬 浩一
(なかせ こういち)
地域の血液専門診療科として、一般的な血液異常から造血器腫瘍まで診断、治療をおこなっています。当院は総合病院、救急病院という利点があり、治療経過中に発症する心臓、腎臓、神経などの様々な治療関連合併症や救急的な病態にも適切にかつ迅速に対応できることが特徴となっています。また、入院患者さんの大半は造血器腫瘍患者であり、肉体的、精神的苦痛に対する緩和ケアを診断時から行っています(緩和ケア研修会終了医師4名)。疾患に対する治療はEBM(Evidence based medicine:科学的な根拠に基づいた治療方法)を基本とした標準治療を行っていますが、全国的な臨床研究にも積極的に参加しており、将来の標準的治療法確立のための新しい治療法を臨床研究として受ける事も可能となっています。
病棟は、12階東病棟42床(個室クリーンルーム24床)で、廊下全体もクリーンエリアになっており、患者さんは開放的な環境で治療を受けています。悪性リンパ腫に対する化学療法は初回のみ入院でおこない、2回目以降は基本的に外来で治療をしており、日常生活しながら、安全、安心な治療を受ける体制を整えています。当院では多発性骨髄腫も含めた血液疾患に対する外来化学療法数は年々増加しております。
血液疾患に対する治療では、造血幹細胞移植を念頭におきながらすすめる場合も多くあります。当科は1989年に県内で最初に骨髄移植を行い1993年には四国で最初に骨髄移植推進財団認定施設に認定され、あらゆる造血幹細胞移植(自家、同種、骨髄、末梢血、臍帯血、非血縁間骨髄、非血縁末梢血、ミニ移植)に対応しています。質の高い移植医療をおこなうために、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、臨床心理士、放射線科、検査技師、輸血部、皮膚・排泄ケア認定看護師などの多職種で移植チームを形成し、大変な治療を受ける患者さんをチームでサポートしています。今年度は、造血幹移植コーディネーター(HCTC)を配置し、HCTCがドナー、患者さん、家族の支援、倫理性の担保、移植調整などを行なうことで、更に充実した移植医療システムをつくりあげていく予定です。
血液分野における治療法の進歩は早く、地方で我流にならないように、県内の他病院や岡山などの県外施設、全国の有名施設との交流を積極的にはかり、新しい情報を取り入れ、先進的な医療を行うことを常に心がけています。
対象疾患
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、成人T細胞性白血病リンパ腫、多発性骨髄腫、再生不良性貧血、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、血球貪食症候群、各種貧血、血小板減少症、血小板増多症
外来担当表
血液内科
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | 名和 由一郎 後藤 有基 ローテーション |
中瀬 浩一 佐伯 恭昌 ローテーション |
佐伯 恭昌 上田 怜 ローテーション |
諫見 俊宏 橋田 里妙 ローテーション |
上田 怜 板楠 今日子 ローテーション |
午後 | 諫見 俊宏 橋田 里妙 ローテーション (第1・2・4・5) |
上田 怜 板楠 今日子 ローテーション (第1・3・5) |
造血幹細胞移植後外来
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | |||||
午後 | 名和 由一郎 (第3) |
中瀬 浩一 (第2・4) |
月3回(第2・第4金曜日、第3木曜日)午後のみ
がんに関する情報
関連ページ
施設認定
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本血液学会認定専門研修認定施設 血液内科
- 日本輸血・細胞治療学会認定医制度指定施設
- 日本臨床腫瘍学会認定研修施設(連携施設)
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- 日本輸血・細胞治療学会認定輸血検査技師制度指定施設