更新日:2024年2月19日

救命救急センター

センターの紹介

馬越 健介
救命救急センター長
馬越 健介
(うまこし けんすけ)

当センターは、松山医療圏のみならず愛媛県内の重症救急患者の「最後の砦」として1981年に開設されました。

初期の救急医療施設《休日・夜間急患センター、在宅当番医制》と第2次救急医療施設、及び救急患者の搬送機関と連携をとり、24時間、365日体制で、第3次救急医療を担っています。

当センターでは、原則として初期救急医療施設又は、第2次救急医療施設から紹介され、センター医師が重篤と判断する呼吸や循環、中枢、代謝機能の障害を来し、生命に危険のある重篤な患者さんを治療しています。そのような重篤な患者さんに対応できるようスタッフや設備を充実させ、良質な医療・看護が提供できるようにしています。

理念

県民が安心を得られる安全で良質な救急医療を提供します

基本方針

  • すべての重篤な救急患者を24時間体制で受け入れます
  • 県下の医療機関と連携を密にし、継続性のある医療を行います
  • 安全性を確保し、高度で専門的なチーム医療を行います
  • 臨床研究や医療教育を通じて、人間性豊かな質の高い医療従事者を育成します
  • 災害時には、災害基幹拠点病院としての責務を果たします

取り扱う主な疾患

  • 脳血管障害〔クモ膜下出血、脳出血(急性期)、脳梗塞(急性期)〕
  • 重症頭部外傷(急性期)
  • 重症心疾患〔虚血性心疾患(心筋梗塞、不安定狭心症)、重症不整脈、重症心不全〕
  • 重症呼吸障害〔急性呼吸不全、慢性呼吸不全の急性増悪、喘息重積〕
  • 重症代謝障害〔急性肝不全、急性腎不全、糖尿病性昏睡〕
  • 重症多発外傷
  • ショック、熱傷、溺水、薬物中毒

これらの患者さんの病態に合わせて各専門診療科医師や看護師、検査技師、放射線技師等多くの職種が連携して、対応しています。また、1991年から発足した、救急救命士の研修も併せて行っており、プレホスピタル共々県民の皆様の救急医療サービスの向上に努めています。

2015年10月より病院前救急体制として松山市消防局と連携した常駐型救急ワークステーション方式をとっています。この救急ワークステーション方式により、一刻を争う重症患者には医師が救急車に同乗し出動できるようになりました。救急隊との密な連携と早期の医療開始により救命率の向上を目指します。

当センターに運ばれる患者数は2022年1~12月では3,141人となっており、そのうち約50%の患者さんが集中治療室(救命ICU)、高度治療室(救命HCU)に入院されています(出典:2022年診療業務報告書)。
このような重症患者さんの治療に早急に対応するためには、ご家族をはじめとする方々からのできる限り詳細な情報が必要とされます。ご協力をお願いします。

施設の紹介

診療棟1階に初療室、診療棟4階救命救急センターには、重症患者さんを収容して治療に当たる集中治療室(救命ICU)10床と高度治療室(救命HCU)20床があります。また集中治療センターとも連携して重症治療管理にあたっています。

初療室
初療室
救命ICU(個室)
救命ICU(個室)

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