更新日:2023年5月18日

検査部

業務内容

検査部・輸血部には医師4名と臨床検査技師(パート含む)57名、看護師(採血業務)7名、検査補助職員7名の75名が在籍しています(2023年4月1日現在)。

検査部の業務は大別すると検体検査と生体検査に分かれています。

検体検査部門は検体分析グループ係(生化学・一般・血液検査)、病理検査係、微生物検査係の3つの係に分かれていて、血液、尿等の検査や内視鏡・手術等時の生検や組織材料などの検査を行っています。
生理検査部門は患者さんに直接検査を実施する生理検査係があり、心電図検査、脳波検査、超音波検査等を行っています。

また多種多様な検査に対応するため、外来に中央採血室を設置しています。専任の看護師が採血業務を行い、安全でより精度の高い検査結果を提供するように努めています。なお採血にかかる要望等がありましたら、お気軽にお申し出ください。

検査部では、検査の精度・診断力の向上、及び新規検査の導入などに向けて、定期的な勉強会の開催や学会への積極的な参加などに取り組んでいます。また、各分野のレベルアップのための各種認定資格を取得し、患者さんに安心して質の高い医療を受けていただくために日々努力しています。

取得資格一覧

認定団体・学会 名称 人数
認定輸血検査技師制度協議会 認定輸血検査技師 3名
認定臨床微生物検査技師制度協議会 認定臨床微生物検査技師 1名
感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)制度協議会 感染制御認定臨床微生物検査技師 1名
認定血液検査技師制度協議会 認定血液検査技師 4名
日本サイトメトリー技術者認定協議会 認定サイトメトリー技術者 3名
日本臨床衛生検査技師会 認定一般検査技師 1名
日本臨床衛生検査技師会 認定病理検査技師 1名
日本臨床細胞学会
日本臨床検査医学会
細胞検査士 9名
国際細胞学会 国際細胞検査士 3名
日本超音波医学会 超音波検査士(循環器) 5名
日本超音波医学会 超音波検査士(消化器) 4名
日本超音波医学会 超音波検査士(血管) 4名
日本超音波医学会 超音波検査士(体表) 1名
血管診療技師認定機構 血管診療技師 1名
日本臨床検査医学会
日本臨床検査同学院
二級臨床検査士(血液学) 5名
日本臨床検査医学会
日本臨床検査同学院
二級臨床検査士(微生物学) 5名
日本臨床検査医学会
日本臨床検査同学院
二級臨床検査士(病理) 1名
日本臨床検査医学会
日本臨床検査同学院
二級臨床検査士(呼吸生理学) 1名
日本臨床病理学会 二級甲類臨床病理技術士(病理) 1名
日本臨床病理学会 二級甲類臨床病理技術士(血液学) 1名
日本臨床検査医学会
日本臨床検査同学院
緊急臨床検査士 8名
(公社)日本眼科医会 愛媛県眼科検査師 1名
不整脈心電学会 心電図検定1級 3名
不整脈心電学会 心電図検定2級 5名
不整脈心電学会 心電図検定3級 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 2名
愛媛地域糖尿病療養指導士認定制度委員会 愛媛糖尿病療養指導士 5名
日本輸血・細胞治療学会
日本造血細胞移植学会
細胞治療認定管理師 1名
日本バイオ技術教育学会 (JABE) 中級バイオ技術者認定 1名
日本医療情報学会医療情報技師育成部会 医療情報技師 1名
四病院団体協議会 診療情報管理士 1名
安全衛生技術協会 衛生工学衛生管理者 3名
安全衛生技術協会 第一種衛生管理者 5名
愛媛労働基準協会 特定化学物質四アルキル鉛作業主任者 9名
愛媛労働基準協会 有機溶剤作業主任者 5名
消防試験研究センター 甲種危険物取扱者 2名
厚生労働省 毒物劇物取扱責任者 1名
日本品質管理学会、日本規格協会 QC検定3級 1名
日本品質管理学会、日本規格協会 上級QCサークル指導士 1名

2023年4月1日現在

施設・業務等の概要

採血室

中央採血室では、看護師と検査技師が外来患者さんの採血業務を行います。採血後は迅速に検査結果を出せるように努めています。また、検査に関する資料なども準備していますので、お気軽にお声をお掛けください。

採血室

生化学検査

肝機能・腎機能等、各臓器の働きに関係する酵素などを血液・尿などを用いて分析測定しています。その他、脂質検査・糖尿病検査・薬物検査や、甲状腺ホルモン検査・B型肝炎・C型肝炎・梅毒等の検査も行っています。患者さんの測定結果を技師がチェックし信頼性のあるデータを報告しています。
また、精度・迅速性の高い機械を導入し患者さんの待ち時間短縮にも役立っています。

採血検体搬送装置
採血検体搬送装置
生化学・免疫自動分析装置
生化学・免疫自動分析装置

血液検査

自動血球分析装置を用いて、白血球数や赤血球数などを調べます。赤血球数では貧血の状態がわかります。白血球数では、身体の免疫反応による数の増減などがわかります。この装置では白血球の分類(顆粒球・リンパ球など)も行えますが、より詳しく調べたい時には顕微鏡で血液の細胞を観察します。その他、造血の元になる骨髄の血液細胞を調べたり、血液細胞表面の抗体の検査や止血などの働きに異常がないか調べる検査も行っています。

自動血球分析装置
自動血球分析装置
顕微鏡を用いた血液細胞の観察
顕微鏡を用いた血液細胞の観察

一般検査

一般検査では、尿を中心に便、髄液などの性状検査、顕微鏡検査を行っています。尿は体に負担をかけることなく採取出来て、体の状態を知る上で最も有効な検査です。尿中の赤血球、白血球、などの細胞や細菌、その他有形成分を分析します。 分析器で判断できないものは顕微鏡で再検査します。

尿分析装置
尿分析装置

微生物検査

微生物検査では患者さんから採取された尿や喀痰や血液などの検体から感染症の原因微生物を検出し、どのような抗菌薬が効くか調べています。検体を培地に塗って培養し検査を進めていきますが、結果が出るまでに2日から7日くらいかかります。また、検体の塗抹標本を作製して染色し、顕微鏡で細菌がいるか確認したり細菌の種類を推定したりします。
同定検査は質量分析計を使用して検査を実施しています。
近年は遺伝子検査を取り入れて結核菌やMRSAなど耐性菌の遺伝子を調べています。
これらの検査から病院内の感染情報を早く把握し感染対策チームと連携して感染対策にも寄与しています。

全自動遺伝子解析装置(GENECUBE)
全自動遺伝子解析装置(GENECUBE)
全自動遺伝子解析装置(FilmArray)
全自動遺伝子解析装置(FilmArray)
微生物分類同定分析装置
微生物分類同定分析装置

生理検査

生理機能検査室では、循環(心臓)機能検査、呼吸(肺)機能検査、脳・神経機能検査、視覚(眼)・聴覚(耳)検査、超音波(心臓・腹部・血管・表在)検査等の検査を行います。その検査結果を臨床側にグラフ・画像にて報告を行い、臨床診断や治療に用いています。
検査の様子は、生理機能検査室のページをご覧ください。

病理検査

病理検査室では大きく分けて、病理組織検査・細胞検査・病理解剖があります。

1.組織検査

胃カメラや気管支鏡で採取した組織や肝臓、乳腺、腎臓などに針を刺して採取した組織の中に癌細胞があるかどうか、その他種々の病気の診断を行う検査です。また手術で摘出された臓器では、がんの程度、進行度などを調べます。
また手術中に良・悪性の確認や切除範囲の決定のため、約30分で診断を行う術中迅速検査等の検査も実施しています。

2.細胞検査

子宮からブラシで採取した細胞、喀痰や尿、胸水、腹水の中の細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無などを調べる検査です。

3.病理解剖

不幸にして病気で亡くなられた患者さんの遺体の解剖をおこない、臨床診断の正確性、治療効果判定、直接死因の解明などについて調べます。その結果については、後に主治医からご遺族に報告され、また今後の病気治療に生かされます。

凍結切片作製装置
凍結切片作製装置
顕微鏡検査
顕微鏡検査

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