更新日:2023年7月6日
NIPT 非侵襲的出生前遺伝学的検査
当院では日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会より非侵襲性出生前遺伝学的検査(non-invasive prenatal genetic testing; NIPT)を実施する医療機関(基幹施設)として認証され、NIPTの取り扱いを開始しました。
NIPT検査の流れ

検査を受ける前に、カウンセリングが必要となります。
カウンセリング
カウンセリングは火曜日午後の遺伝外来で行います。それ以外の予約枠では受け付けておりません。
NIPTに関するカウンセリング、検査時には産科診察は行いません。カウンセリングは妊婦さんと配偶者(もしくはパートナー)が揃って受けていただく必要があります。
検査
採血を行います。
結果開示
妊婦さんと配偶者(もしくはパートナー)ともに来院していただきます。陽性のときには羊水検査が必要です。羊水検査は原則当院で行います。
NIPTの適応条件
検査は原則10~15週の間に行います。以下に該当する妊婦さんが対象になります。
- 胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された方
- 母体血清マーカー検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された方
- 染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある方
- 高年齢の妊婦さん
- 両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が13トリソミーまたは21トリソミーとなる可能性が示唆される方
- 対象疾患の発生頻度によらず、適切な遺伝カウンセリングを実施しても胎児の染色体数的異常に対する不安が解消されない妊婦さん
ただし、1については羊水検査をお勧めします。
NIPTの検査項目
染色体のうち、21番、13番、18番の数的異常
費用について
NIPTに関するカウンセリング、検査はすべて自費になります。
- 母体血出生前遺伝学的検査カウンセリング料 初診料もしくは再診料+5,500円
- 母体血出生前遺伝学的検査料 159,560円(検査料は改定される可能性があります)
- 検査結果開示のための受診料 再診料
予約方法
当院で妊婦健診を受けている方
外来担当医に相談してください。
他院で妊婦健診を受けている方
- 妊婦さん個人からの予約は受け付けておりません。
- 電話での検査に対するお問い合わせには対応しておりません。
- 妊婦健診を受けている産科医に相談し、産科医より愛媛県立中央病院地域医療連携室を通して予約を取得してください。
- 予約の際、体外受精による妊娠の場合は、採卵日に関する情報が必要です。
- 予約の際には紹介状・診療情報提供書と共にNIPTに係る情報提供書を地域医療連携室へ送信してください。
なお、予約枠の都合上、ご希望に添えないこともあります。ご了承ください。
予約申し込み用書類
予約の際は、上記1、2両方を送信してください。