更新日:2024年8月1日
漢方内科
診療科の紹介・特色
1.沿革
1979年に併設された東洋医学研究所は、2013年の新病院移転に伴い漢方内科および鍼灸治療室の2つの部門として新たに発足いたしました。全国的にまれな公的病院の東洋医学診療機関として、40年以上に渡る実績を持っています。今後は、ポスト・コロナ時代に県民の健康増進に役立つ、新たな試みを下記のように模索したいと考えております。
2.当院の漢方内科の特徴
- 私たちが目ざすのは、低技術(ローテク)、低価格(ローコスト)、高資質(ハイクオリティ)な東洋医学です。
一人ひとりの患者さんに、「これからどうのようにすれば、少しでも楽になるのか」を具体的に提案します。 - 漢方薬に関しましては、当科で担当中は、主として煎じ薬を用いて診療し、薬(証)を決定できたら、エキス(粉薬)に変更し、地域医療連携を進めさせていただきます。
- 基本的には診療は6回(1クール)とします。上記の目的をこの期間内に達成したいと考えます。
- 鍼灸治療の併用が望ましときには、鍼灸治療室と共同診察いたします。
- ポスト・コロナ時代には、新たなパンデミックや突発的な災害に対峙するためには、準備が必要です。
どんな診療においても常に役立つ、ローテク、ローコスト、ハイクオリティの医療を提供させていただきます。
3.英語表記
東アジア伝統医学:East Asian Traditional Medicine(略:EATM)と表記しています。
今や、フランスにお灸研究者がいたり、ドイツに漢方(煎じ薬)で治療する医師が多くなったりしています。また、オックスフォード大学で、日本最古の医学書『医心方』が研究されています。小さな施設ではありますが、上記の主旨を今後も喧伝していきたいと考えます。
4.当科の理念
- 心身一如
人を癒すとき、心と体を同時に治療・ケアするのが東洋の治療文化です。 - From the Rural Bedside to the Global Podium(地域医療から世界のひのき舞台へ)
ポスト・コロナの時代に、東アジア伝統医学(EATM)を、さらに県民の医療に役立てることができるように実践したいと考えます。
対象疾患
特定の対象疾患はありません。肩こりや腰痛、冷え症から、難病や末期がんにいたるまで全ての領域において、少しでも力になれることがあれば対応いたします。
一方で、診察の結果、西洋医学的な検査・治療を優先した方が望ましいと判断される場合は、まず西洋医学的な対応をお勧めさせていただくこともあります。気軽に「この患者さんに、どんな漢方薬がいいのか」などご質問いただければ幸甚です。
外来担当表
漢方内科
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | 山岡 傳一郎 | 寺野 友美 | 鶴田 寛二 | ||
午後 |
施設認定
- 日本東洋医学会指定教育関連施設