更新日:2023年4月11日

看護部長からのご挨拶

看護部長 越智小百合

看護部長
越智 小百合

当院は「県民の安心の拠り所となる病院であること」という基本理念の下、高度救命救急センター、総合周産期母子医療センターなど多くの診療部門と連携を図り、安全で信頼される最善の医療サービスの提供に努めています。

現在、高齢化の進展や新興感染症の流行等により医療を取り巻く環境は大きく変化しています。その中にあっても急性期医療の役割は、緊急・重症な状態の患者さんの生命を救い、元の生活に復帰できる状態にまで回復を図ることです。そのためには、患者さん自身が持っている治る力を最大限に引き出せるよう看護職一人ひとりが「『患者さんにとって』何が必要か」を考え、お互いの考えや気づきを共有し、ケアに反映させていくことが重要です。それが、看護部の理念である「常に看護の本質を追求し、『ぬくもり』のある質の高い看護を提供する」ことにつながると考えます。

看護部は、愛媛県立中央病院の看護職として、患者さんのニーズに応える看護を提供するために、職員一人ひとりが自己のキャリアを展望すると共に実践能力を磨き、専門職業人として、そして人として成長できるよう人間性を育む人材育成に取り組んでいきます。

これから力を入れていくことは、急性期医療においても患者さんの抱える生活課題の顕在化とその支援を進めていくことです。急性期病院では在院日数の短縮化や集中的な治療が優先されるため患者さんの抱える生活課題を顕在化させることの難しさがあります。しかし、患者さんを「生活者」として捉える視点を忘れることなく、可能な限り生活課題を見出し、その支援が地域と連携することによって継続性が図られる「地域完結型医療」をつくることに貢献していきたいと思います。

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