更新日:2023年10月31日

脳神経内科

診療科の紹介・特色

岡本 憲省
主任部長
岡本 憲省
(おかもと けんしょう)

当科の診療方針として、脳、脊髄、末梢神経、筋肉のいずれの分野にも偏ることなく、治療を重視した「治せる脳神経内科」を掲げて診療にあたっています。2010年4月に脳卒中センターが開設され、脳卒中診療と関連のある診療科と連携を図り、24時間体制でより高度な脳卒中診療を行っています。t-PA治療の患者数も年々増加しており、2019年までに患者数は170名余りとなりました。t-PA静注療法では再開通が得られにくい脳主幹動脈閉塞例は、脳神経外科と連携して機械的血栓回収療法も行っています。当センターは、愛媛県全体の脳卒中診療レベルの向上や脳卒中専門医の育成において、中心的役割を果たしていきたいと考えています。

当科は、日本神経学会神経内科専門医制度教育施設として、神経内科専門医を志す若手医師の臨床研修を受け入れてきました。また日本内科学会、日本老年医学会、日本脳卒中学会の専門医取得にも積極的に取り組んでいます。

対象疾患

脳梗塞

超急性期脳梗塞に対しては、t-PA静注療法や機械的血栓回収術を行っています。SPECT、心エコー、頸部エコーを用いて脳梗塞の発症原因や病態を把握して抗血栓療法を選択します。

パーキンソン病

レボドパ製剤やドーパミン作動薬による薬物治療が中心ですが、徐放性ドーパミン作動薬、COMT阻害薬、アデノシンA2受容体拮抗薬、ゾニサミドなど新しい薬剤が登場して病状に配慮した薬物治療が可能となりました。進行期パーキンソン病患者に対しては薬剤調整、リハビリテーションを含めた短期入院も行います。

発作性・機能性疾患

片頭痛、群発頭痛に対しては適切な薬物療法と生活指導を行い、患者さんのQOLの改善を図っています。てんかんは発作型、脳波所見によって適切な治療薬を選択します。

神経免疫疾患やその他の神経難病

多発性硬化症・視神経脊髄炎、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)、重症筋無力症、多発性筋炎に対しては、ステロイドホルモンや免疫抑制剤、免疫グロブリン療法、血液浄化療法を行っています。筋萎縮性側索硬化症や脊髄小脳変性症などの神経難病にも不十分ながらも治療薬が登場しています。

外来担当表

脳神経内科

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 岡本 憲省
初診※
白岡 朗
初診※
京樂 格
初診※
奥田 文悟
初診※
初診※
渡部 真志
午後 岡本 憲省 白岡 朗 京樂 格 大坪 治喜 渡部 真志

※の医師はローテーション。

施設認定

  • 日本内科学会認定医制度教育病院
  • 日本神経学会専門医制度教育施設
  • 日本老年医学会認定施設
  • 日本脳卒中学会研修教育施設
  • 日本脳卒中学会認定一次脳卒中センター

ページの先頭へ