リハビリテーション部

リハビリテーション医療とは

 リハビリテーション医療は、基本的動作能力の回復等を目的とする理学療法や、応用的動作能力、社会的適応能力の回復等を目的とした作業療法、言語聴覚能力の回復等を目的とした言語聴覚療法等の治療法より構成され、いずれも実用的な日常生活における諸活動の実現を目的として行われるものです。

リハビリテーション部基本理念

  • 1)患者さんやご家族様に優しく接し、障害の軽減・克服の支援に努めること。
  • 2)チーム医療のもと、患者さんの身体機能の回復に最大限の努力を注ぐこと。
  • 3)質の高い医療を提供すべく、自らの技術を日々向上させること。

対象

当院は急性期病院であり、病気や外傷の初期段階で全身管理が必要なあらゆる年齢の方々を対象とし、症状にあわせて心身の基本的な機能の改善を援助します。

スタッフ構成

リハビリテーション部メンバー

リハビリテーション部メンバー

医師
1名
理学療法士
21名
作業療法士
5名
言語聴覚士
4名
マッサージ師
1名
リハビリ助手
3名
看護師
1名

リハビリテーション施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)

 脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脊髄損傷、パーキンソン病、高次脳機能障害 等

 

  • 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)

 廃用症候群患者 等

 

  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)

 外傷、骨折、切断、運動器不安定症 等

 

  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)

 慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、人工呼吸器管理、結核、肺炎、無気肺 等

 

  • 心大血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)

 急性心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤、心大血管術後等

 

  • がん患者リハビリテーション料

 骨軟部腫瘍患者、原発性脳腫瘍患者、血液腫瘍患者、がんの治療のため手術又は化学療法を行っている患者、緩和ケアを目的とした治療を行っている患者 等

 

研修施設認定・認定資格

研修施設認定

日本リハビリテーション医学会研修施設

 

認定資格

日本理学療法士協会認定専門理学療法士(基礎系) 1名
日本理学療法士協会認定専門理学療法士(神経系)

1名

日本理学療法士協会認定専門理学療法士(内部障害系) 1名
日本言語聴覚士協会認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害領域) 1名
日本言語聴覚士協会認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域) 1名
介護支援専門員 2名
日本理学療法士協会地域包括ケア推進リーダー 3名
日本理学療法士協会介護予防推進リーダー 3名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 1名
理学療法士作業療法士養成施設等教員講習会修了 3名
心臓リハビリテーション指導士 2名
3学会合同呼吸療法認定士 6名
呼吸ケア指導士 1名
日本糖尿病療養指導士 1名
健康運動指導士 1名
認知症ケア専門士  1名
日本科学技術連盟QC指導士 1名

リハビリテーション部の特色

運動器疾患患者に対するリハビリテーション

交通事故や転倒などによる外傷性疾患(四肢の骨折・骨軟骨損傷・神経筋肉損傷・脊髄損傷)、加齢による退行性変性疾患(変形性膝関節・股関節症)のリハビリテーションを中心に行っています。安静臥床によって発生する合併症を防ぐためにできるだけ早期にリハビリテーションを開始し、離床を進め全身的な機能回復を目指します。大腿骨頚部骨折においては地域連携パスを使用し、他の医療・福祉関係機関と連携しながら在宅生活復帰を支援しています。

 

脳血管疾患患者に対するリハビリテーション

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などを中心とする脳血管疾患の患者さんに対して早期からリハビリテーションを開始し合併症の発生や廃用症候群を予防します。また、リハビリテーションスタッフによる機能訓練やADL訓練、高次脳機能障害に対する訓練、嚥下訓練等を実施していきます。また、地域連携パスを用いて、急性期から回復期へのシームレスなリハビリテーションを提供しています。

 

呼吸器疾患患者に対するリハビリテーション

COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎、気管支拡張症、肺結核後遺症の急性増悪や、喘息、肺癌、肺炎などの呼吸器疾患患者さんに対して呼吸リハビリテーションを提供しています。3学会合同呼吸療法認定士や呼吸ケア指導士という呼吸に関する専門的な資格を持った療法士が多数在籍しており、安心して呼吸リハビリテーションを受けることができる体制となっております。実際には呼吸機能や体力、筋力、日常生活動作の検査をもとに個別の呼吸リハビリテーションプログラムを計画して呼吸練習、運動療法、排痰練習、日常生活動作練習を行い、早期の自宅退院を目指しています。また、人工呼吸器装着患者さんに対して急性期から積極的な介入を行い、呼吸ケアの専門職によって構成された呼吸ケアサポートチームによる回診・カンファレンスを定期的に行った上で、人工呼吸器早期離脱の支援に取り組んでいます。

 

造血幹細胞移植患者に対するリハビリテーション

近年、造血幹細胞移植患者に対するリハビリテーションは、運動機能およびquality of lifeを維持・改善することが欧米で報告され推奨されています。当院では2006年より造血幹細胞移植のリハビリテーションを開始し、移植関連合併症の予防、早期社会復帰、QOL向上に努めています。リハビリテーション部スタッフは、医師・歯科医師・看護師・薬剤師・栄養士・臨床心理士から構成される多職種によるチーム医療の一員として造血幹細胞移植に携わっています。

 

心疾患患者に対する運動療法

心筋梗塞や心臓手術の急性期を乗り越え、リハビリ期に移行していく患者さんを対象に行っています。心臓リハビリテーションでは、まず患者さん自身が自分の病気を知り、心臓疾患の再発・進行を抑えるために何が必要か理解していただき、退院後により良い生活をおくれるように取り組んでおります。運動・食事・薬など生活習慣の注意点も学んでいきます。当院心臓リハビリテーション室では心肺運動負荷試験(CPX)の結果から、個々の患者さんに最も適切な運動量・時間を決定し、スタッフの監視のもと、安全に運動を行っています。

 

糖尿病患者に対する運動指導

糖尿病の患者さんに対して、教育入院または外来にてストレッチングやウォーキングなどの、運動療法を指導しています。基本的な内容に加え、患者さんそれぞれの体調や状態に合った日頃から行える運動療法の提案を行っています。リハビリテーション部スタッフは、医師・看護師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師から構成される多職種によるチーム医療の一員として糖尿病患者さんの支援に携わっています。

 

小児リハビリテーション

新生児集中治療室(NICU)では、低出生体重児・ハイリスク児・中枢神経系疾患を持つ子どもを対象とし早期よりリハビリを実施、正常発達を促しています。また、家族指導や地域療育機関と連携を図り、円滑に自宅退院出来るよう支援しています。

 

乳がんリハビリテーション

術後乳がんの患者さん(センチネルリンパ節生検・腋窩リンパ節廓清)を対象に集団や個別リハビリテーションを実施しています。術後に起こりえる肩関節の可動域制限に対して、維持・改善を目的にDVDを利用したリハビリテーションを行い、退院後も継続して行えるようDVDの貸し出しも行っています。

 

  • 造血幹細胞衣装患者に対するリハビリテーション

    造血幹細胞移植患者に対する
    リハビリテーション

  • 心疾患患者に対する運動療法

    心疾患患者に対する運動療法

  • 糖尿病患者に対する運動指導

    糖尿病患者に対する運動指導

  •  

リハビリテーション室

  • 理学療法・作業療法室

    理学療法・作業療法室

  • ADL室

    ADL室

  • 心臓リハビリテーション室

    心臓リハビリテーション室

  • 言語療法室

    言語療法室

リハビリテーション部の取り組み

セルフトレーニング データベース システム(STDS:Self Training Database System)

当院では、患者さんの運動の量的・質的な増加、自主トレーニング実施の動機付けとしてSTDSを開発・使用しております。STDSは約250種類の運動項目・方法が患者さんにわかりやすいよう写真で示されており、個々の状態に応じて最適なメニューを選択し、実施していただいております。またこのSTDSシステムは利用を希望する全国の各病院・施設に対し無料配布しております。

配布希望施設は愛媛県立中央病院リハビリテーション部までご連絡お願いいたします。

 
  • 新職員宿舎

    表紙

  • 新職員宿舎

    患者さん配布用

  • 新職員宿舎

    指導票

  • 研修医室記録用紙

腰痛解消かわら版

腰痛解消かわら版

職員の健康増進・腰痛解消を目的に、院内LANを利用し、どの職種が見てもわかりやすい情報誌『腰痛解消かわら版』を院内に発信しています。

人工呼吸器依存頸髄損傷患者の外出支援事業

人工呼吸管理を必要とする高位頸髄損傷患者の生活の質(QOL)向上・家庭復帰・社会復帰を目的として外出支援を実施しております。そこで、より安全に外出を実施するために、医師・看護師と協力し、『人工呼吸器依存頸髄損傷患者の外出マニュアル』を作成しました。

2METsボード

2METsボード

急性疾患治療中に安静のため廃用症候群を合併し、立位保持や歩行困難となることがあります。このような患者さんに対して廃用症候群からの脱却を図るため、2METsボードでの低負荷運動を行い歩行能力の再獲得を果たしています。

リハビリノート

人工股関節・骨頭置換術後の生活リハビリノート

人工股関節・骨頭置換術後の患者さんに対し、日常生活を安全に行っていけるよう、基本動作の注意点・日常生活動作上の疑問点などに対する回答を、写真入りでわかりやすいパンフレットとして配布しています。

休日リハビリテーションの実施

早期離床が行えるように手術直後の運動器疾患患者さんや自宅退院を目標とする脳血管疾患患者さんに対して休日のリハビリテーションを実施しています。

リハビリ機器・検査器具紹介

体組成系

体組成計

スパイロメーター

スパイロメーター

CPX

CPX

重心動揺計

重心動揺計

筋電図

筋電図

免荷式リフト

免荷式リフト

ストレングスエルゴ

ストレングスエルゴ

低周波治療器

低周波治療器