神経内科

診療科の紹介・特色

岡本 憲省

主任部長 岡本 憲省

 平成12年に当院で神経内科が開設されて本年で14年目となります。神経内科の治療対象となる患者数は急増していますが、愛媛県内では神経内科はいまだ限られた医療機関でしか標榜されておらず、専門医数も依然として全国最低レベルにとどまっています。こうした状況のなかで、当科は神経内科治療の基幹施設として、科学的根拠に基づいた診断・治療のもとに良質で安全な医療の提供を基本方針として診療を行ってきました。

 当科の診療方針として、脳、脊髄、末梢神経、筋肉のいずれの分野にも偏ることなく幅広く診療することをこころがけています。チーム医療を根幹として、特に治療を重視した「治せる神経内科」を掲げて診療にあたっています。対象疾患としては、救命救急センターを併設している関係上、脳梗塞、脳炎、てんかん重積、ギラン・バレー症候群などの急性疾患が多くなりますが、慢性疾患や神経難病の診療にも重点を置いています。

 2011年4月に脳卒中センターが開設され、脳神経外科、循環器内科、放射線科、リハビリテーション科など脳卒中診療と関連のある診療科と緊密な連携を図り、24時間体制でより高度な脳卒中診療を行っています。脳卒中センター開設後、t-PA治療の患者数も年々増加しており、2013年12月までにt-PA治療を行った患者数も80名を超えました。今後も当センターは愛媛県全体の脳卒中診療レベルの向上や脳卒中専門医の育成においても中心的役割を果たしていきたいと考えています。

 当科は、日本神経学会専門医制度教育施設として神経内科専門医を志す若い医師の臨床研修を受け入れてきました。学会発表とともに内科学会、老年医学会、脳卒中学会などの専門医取得にも積極的に取り組んでいます。今後も、高度な専門的知識と臨床能力とともに全人的視野をもった神経内科専門医を養成する教育的使命を果たしてまいります。

対象疾患名

 脳梗塞:

脳梗塞急性期の治療にも選択肢が拡がっています。超急性期の適応例であればt-PAによる血栓溶解療法を積極的に行っています。2011年は25例と例年の2倍に増加しています。CT/MRI・MRAだけでなくSPECTや頚部エコーを用いて病態を把握します。脳血管性認知症・脳血管性パーキンソンニズムも増加しており、変性疾患との鑑別が必要です。予備軍である無症候性脳梗塞の診断と治療・危険因子の管理は、脳卒中の予防において重要です。

 パーキンソン病:

従来からレボドパ製剤やドーパミン作動薬による薬物治療が中心ですが、COMT阻害薬などの新しい薬剤、脳深部刺激(DBS)など外科的治療など年々選択肢が拡がっています。進行期パーキンソン病患者に対しては薬剤調整、リハビリテーションを含めた短期入院も導入しています。

 認知症:

アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症やその混合型が大半を占めますが、特に正常圧水頭症や代謝性脳症などの治療可能な認知症を見逃さないことが重要です。知能検査だけでなく、前頭葉機能検査や失語・失行・失認などの高次脳機能を総合的に評価します。

 発作性・機能性疾患:

片頭痛、群発頭痛などの新たな治療薬が登場して、頭痛に悩む患者さんの生活の質(QOL)は飛躍的に改善されつつあります。てんかんは発作型、脳波所見によって治療薬を選択します。振戦、ジストニア、ミオクローヌスなどの不随意運動の鑑別・治療も行います。

 その他の疾患:

脳脊髄炎、多発性硬化症、ギラン・ バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)、重症筋無力症、多発性筋炎にはステロイド、免疫グロブリン療法や血液浄化療法が選択されます。筋萎縮性側索硬化症や脊髄小脳変性症などの神経難病にも不十分ながらも治療薬が登場しています。

外来担当表

神経内科

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前

1診:岡本憲省

2診:近藤総一

1診:鴨川賢二

2診:初診※

1診:冨田仁美

2診:初診※

1診:奥田文悟

2診:初診※

1診:岡本憲省

2診:渡部真志

午後

1診:岡本憲省

2診:近藤総一

1診:鴨川賢二

1診:冨田仁美

2診:近藤総一

 

1診:岡本憲省

2診:渡部真志

 ※の医師はローテーション

施設認定

日本神経学会専門医制度教育施設

日本老年医学会認定施設

日本脳卒中学会認定研修教育病院

日本認知症学会専門医教育施設