救急科

診療科の紹介・特色

濱見 原

主任部長 濱見 原

 三次救急を担う救命救急センターにおいては、初期治療(初療)が大変重要な位置を占めます。その初療を確実なものにし、「避けえた外傷死」を減らすためにも、現在、専任の少ない救急診療部を人員の面でも今後2年以内に充実させたいと思います。すなわち、常時、三次救急患者には救急診療部専任医の正規医師1名以上が、救急診療部をローテーション中の専攻医や研修医とともに関与し、さらに関係する各診療科の協力のもとに対応するようにします。

 初療室2室は、そのための初期治療が可能な治療室となります。継続して集中治療や緊急手術が必要な患者は、すぐに緊急用エレベーターにて手術部・救命ICU/HCUのフロアに上げ、また一晩、経過を見る余裕、必要のある患者は、オーバーナイトベッドにて、翌朝まで観察することになります。

 現在、松山医療圏において、8日に一回の割合で担当している二次救急輪番日においては、救急診療部だけではなく、病院全体での対応がなされます。重症患者のトリアージは救急診療部が、そのほか、総合診療部、小児科などが中心となって、各診療科の協力のもとで、実施します。

臨床研究に関するお知らせ

病院外心停止に関するコホート研究へのご協力のお願い

 愛媛県立中央病院救急科では、病院外心停止例の転帰改善にむけて適切な搬送先選定基準および治療ストラテジーを検討するための研究を行っております。このような研究活動の基礎となるのが、実際に当院を受診された患者さんの診療録(カルテ)の情報です。患者さんの診療録に記録されている各種の臨床情報、検査結果、治療内容と経過などの医学情報は、大変貴重なものです。そこで、当救急科では、過去に当科で診断・治療された患者さんを対象として、診療録に記録されている情報を解析し、医学の発展に貢献したいと考えています。

 

1. 対象

 愛媛県(対象人口140万人)で発生した院外心停止例のうち、救急隊が蘇生処置を行い、本研究登録医療施設に搬送された症例。

 

2. 方法

 院外心停止症例の受け入れ後、症例登録を行い、「院内登録記録票」の項目に従い、必要事項を入力します。事務局がプレホスピタルデータと院内登録データを連結させ、病院前情報と病院到着後の治療と神経学的予後について、調査します。

 

3. 研究における倫理的配慮について

 本研究は、過去の診療録調査だけの研究ですので、患者さんの生命・健康に直接影響を及ばさず、患者さんから採取した試料を実験的に用いることはありません。氏名、生年月日を含む個人を特定できるデータは、症例登録の時点で切り離されるため、症例からさかのぼって個人を特定することは不可能です。研究成果は、医学の発展のために学会発表や学術論文発表などをさせていただくことはありますが、その際も個人の特定が可能な情報はすべて削除いたします。また、研究対象に該当するか否かにより、実際の診療内容に影響はすることはありませんし、研究にご協力いただけない場合でも診療上の不利益を受けることはありません。

 

4. 意義(医学的意義)

院外心停止に対するBLS(一次救命処置)、ACLS(二次救命処置)、AED(自動体外式除細動器)の普及も含めて、この10年間でかなりの進歩を遂げましたが、集中治療に関するデータを病院前救護のデータから連続して得たうえでの議論は、いまだかつてありません。本研究は、すでに病院外心停止症例に関する臨床研究の土壌が備わっている 大阪のシステムを利用して、蘇生後の社会復帰率をさらに改善する研究につながるという点でも医学的に大変意義深いと考えられます。

 

5. 研究対象者に研究への参加を拒否する権利を与える方法

 本研究は、介入を必要としない観察研究であるため、症例登録のいかんにかかわらず、治療法に影響は全く及ぼしませんが、症例登録をすること自体の参加の拒否については、主治医への口頭での意思表示、もしくは、電話での意思表示でお伝えいただくことができますので、その際はお手数ですが、下記の連絡先までお願いいたします。

 愛媛県立中央病院 救急科

 TEL:089-947-1111

 FAX:089-943-4136

外来担当表

 

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午後 担当医   担当医   担当医

 

施設認定

日本救急医学会救急科専門医指定施設