臨床研修医(基幹型)研修プログラム

基幹型2018(定員15名)

プログラムの目的

 将来、プライマリ・ケアに対処し得る第一線の臨床医あるいは高度の専門医のいずれを目指すにも必要な診療に関する基本的な知識、技能および態度の修得を目的とする。

プログラムの特徴

 当研修プログラムでは、総合医マインドをもった専門医、または、幅広い臨床能力を備えた総合医を育てます。すでに専門性の決まっている人、これから決める人、広く臨床能力を高めたい人、複数のサブスペシャリティーを持ちたい人、当院ではどのような皆さんのニーズにも対応いたします。

 

愛媛県立中央病院基幹型プログラム概要(PDF:262キロバイト)PDF

臨床研修病院群と基本プログラム

臨床研修病院群

  • 基幹型臨床研修病院:愛媛県立中央病院
  • 協力型臨床研修病院:愛媛県立の3病院(今治、新居浜、南宇和)と愛媛大学附属病院、徳島県立中央病院、香川県立中央病院、高知医療センター
  • 臨床研修協力施設: 西予市立野村病院、松山市医師会健診センター、松山ベテル病院、 松山リハビリテーション病院、おおぞら病院、渡辺病院、ひねのクリニック、伊方町国民健康保険瀬戸診療所、西予市立西予市民病院

基本プログラム

プログラム基本例

  • 選択必修科目は、2科目のうち1科目は精神科(1ヶ月)、1科目は外科、産婦人科、小児科、麻酔科から選択(2ヶ月)
  • 精神科研修は、愛媛大学附属病院にて研修
  • 総合診療科と救急科が協力して基礎臨床能力、救急処置能力、プライマリ・ケア能力を高めるための研修指導を行う。二.五次、三次救急診療(上級医の指導下)、一般当直、総合診療科外来などで研修し、数多くの症例を経験してもらうことが可能
  • 地域医療は、愛媛県立南宇和病院を主とし、西予市立野村病院、松山ベテル病院、松山リハビリテーション病院、おおぞら病院、渡辺病院、ひねのクリニック、松山市医師会健診センター、西予市立西予市民病院、伊方町国民健康保険瀬戸診療所の1~2か所で2週間~1ヶ月の研修が可能である
  • 選択科目では、四国4県立中央病院間で相互臨床研修を行うため、徳島県立中央病院、香川県立中央病院、高知医療センターで1週間の研修が可能である

注1) 基本的診療能力習得のため、必修項目の症状については研修を行う。

注2) 希望すれば選択科目で協力病院、協力施設での研修も可能である。

注3)CPCは愛媛県立中央病院にて実施する。

研修コース参考例

基本プログラムから研修コース参考例を提示します。

従来型コース

研修医の声:自分の将来を決めかねているので、多くの方々によって考案された従来型プログラムで数多くの診療科を研修したいと考えている。

 

産科医コース

研修医の声:近年、全国的には産婦人科医療の崩壊の危機について論じられているが、愛媛県は幸い県立中央病院が産科、婦人科とも高度な医療レベルとマンパワーを維持できている。私も女性が安心して出産できるような社会にするために微力ながら貢献したい。当院には、平成2年12月に設立された総合周産期母子医療センターがあり、出産件数が1300例を超える病院であり、研修には最高の環境である。糖尿病をもつ産婦が安心して出産できるように私自身も糖尿病内科での研修中に理解を深めたい。なお、産婦人科救急にも対応したので、外科、麻酔科、救急科での診療にも力を注ぎたいと考えている。

 

小児科・新生児科コース

研修医の声:小児科と新生児科どちらも興味があるので、総合周産期母子医療センターのある病院で研修したいと考えた。三次医療をうけもつ基幹病院なので、小児救急の経験が積めるのはありがたいし、NICUでの集中管理はとても勉強になる。また、かかわりの深い小児外科や産婦人科、麻酔科も選択必修に取り入れて、充実した臨床内容とした。将来、こどもや赤ちゃんを様々な視点から見られる医師になりたい。

 

オンコロジストコース

研修医の声:私は、がんに興味があり、腫瘍内科医になりたい。研修医の時に、数多くのがん患者さんをみておきたい。今のところ、肺癌や消化器癌に興味がある。勿論、病理については一般常識を身につけたい。がん患者さんには、精神的ケアが必要であり、精神科研修も選択必修で取り入れた。なお、どの分野のがん専門医にも血液内科は必須であると思われる。血液悪性疾患も内科医としては醍醐味のある分野である。当院は、平成19年1月31日に「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受け、臨床腫瘍学会の研修病院でもあり、将来的にはがん薬物療法専門医取得を目指している。がん薬物療法専門医になるためには、内科認定医も必要なので、まずは内科全般的なことを身につけておくことも必要だと思っている。

 

心臓外科医コース

研修医の声:当院の心臓血管外科は、症例数も豊富である歴史のあるグループである。すでに多くの研修医が心臓血管外科になるべく専攻医研修を受けている。指導医の実力も超一流であるから、将来のロールモデルも明確である。心臓血管外科医になるために、呼吸、循環および腎臓内科に力をいれた研修を組んでみた。昭和56年に開設された救命救急センターは、24時間365日救急患者を受け入れており、弁置換術、弓部置換術などの症例も多く、多くの心臓血管外科手術を研修できるすばらしい環境である。

 

整形外科医コース

研修医の声:整形外科救急では、緊急事態への対処特に神経疾患、循環器疾患の臨床研修が不可欠と考えたので、内科研修で神経内科、循環器内科を組み入れた。2年目は、腕のいい整形外科医に必須となる縫合技術を学ぶため形成外科3ヶ月、脳外科3ヶ月を研修した。地域医療では1年目に学んだことを実践させて頂いた。最後の5ヶ月は整形外科研修にあて、専攻医へと研修を継続した。

 

町医者プロジェクトコース

研修医の声:かつて当院で研修を受けた自治医科大学卒業生は、内科各診療科を3ヶ月単位でまわって研修を受けていた。各診療科において臨床能力を身につけて、実際に症例を担当して有意義な研修ができるためには最低3ヶ月は必要である。まだ、どの診療科を専攻するかを迷っている人にも役立つコースです。将来、家庭医を目指すひと、開業医をめざす人にも有意義なコースであると考える。選択科目の選択は自由である。

 

村医者プロジェクトコース

研修医の声:町医者は、内科系または外科系どちらかに主眼がおかれた研修になるが、村医者は老若男の内科系外科系すべてにわたって対応する能力向上を図るコースである。別名ブラックジャックコースともいえる。2年次初めに、小児外科という医療でも最も幅広い視野をもつところで研修し、産婦人科で誕生から人生の終焉までを看るコースである。

 

泌尿器科医コース

研修医の声:当院では腎移植ケースが非常に多いので、将来腎臓専門医となって腎移植をしたいという方のコースである。腎臓内科と泌尿器科は同じ病棟をもっており、チーム医療が的確に行われている。院内でも、もっともチームワークのとれた部署であると自負している。また、すでに多くの研修医が専攻医として専門医研修を受けている。勿論、腎臓移植だけではなく、多くの泌尿器科 疾患症例、救急症例も経験できる環境である。

 

消化器外科医コース

研修医の声:当院では、救急・緊急手術症例、癌手術(低侵襲、ロボット支援、拡大)症例など、症例に応じ、多様な手術形態や術式が選択されている。守備範囲の広い一般診療能力を身につけるため、まずは一般内科研修として、糖尿病、呼吸・循環・消化器内科を選択した。プライマリ・ケア、術前・術中・術後管理能力を高めるため、麻酔科・救急(総診)を組み入れた。将来、高度な専門診療能力を兼備した応用力のある専門医を目指すため、画像診断や病理診断の基礎力も重要と考え、放射線科や病理も追加した。消化器外科後期研修では、外科学会専門医取得に必要な小児外科や呼吸器外科研修がその中に組み込まれており、関連外科領域として形成・整形外科を修練した後、最後に消化器外科研修を置きそのまま後期研修へ移行した。

 

消化器内科コース