薬剤部

薬剤部では、9名の薬剤師が「地域の皆様に信頼される良質な医療を提供する公的中核病院」という病院の基本理念のもと、患者さんに安全で効果的な薬物療法を提供するため、医薬品の安全管理・適正使用を推進しています。また、近年の高度医療、チーム医療に対応するため、薬の専門家として資質の向上に努めています。

●薬剤部の業務概要について

(1) 調剤業務

 医薬品を患者さんが有効かつ安全にご使用いただくため、処方内容について、量・服用方法・飲み合わせ・副作用などのチェックを行い、必要があれば医師に疑義照会して調剤を行います。なお、外来受診では、薬剤部で院外処方せんをお渡ししますので、お薬は、院外の保険調剤薬局にてお受け取りください。

(2)注射調剤

医師の指示が記載された注射薬処方せんをもとに、患者さんごとに注射薬を取り揃えます。その際、指示(薬の投与量、投与方法、投与速度、投与期間や配合変化など)が適正かどうかを確認し、常に有効で安全な治療が患者さんに提供できるよう心掛けています。

(3)薬剤管理指導業務

入院患者さんに、ベッドサイドで服用方法や効果・副作用等の説明をし、また相談を受けています。得られた情報は、薬学的に評価・分析し、医師・看護師などスタッフに伝え、より効果的で安全な薬物治療が行えるよう支援しています。薬に関する相談など、どうぞ気軽にお声掛けください。

(4)入院時持参薬面談

持参薬をお持ちの入院される患者さんに、薬剤部窓口で薬剤師が面談します。薬の服用状況、副作用・アレルギー歴、相互作用等を確認し、主治医と看護師に情報提供することで、患者さんが良質で最善の入院治療を受けられるようチーム医療の推進にも貢献しています。 ※窓口に来られましたら、持参された薬をすべてお見せください。

(5)院内感染対策チーム(ICT)への参加

院内での抗菌薬の使用状況を把握し、TDM(薬物血中濃度モニタリング)を通じて個々の患者さんの抗菌薬の有効性の確保や副作用の防止に努めるなど薬剤師としての専門性を生かした感染管理に貢献しています。

(6)褥瘡対策チーム

褥瘡対策チームの一員として第2・4月曜に病棟ラウンドを行っています。病期に応じた治療薬の選択、軟膏基剤の性質による選択などを提案しています。

(7)心臓リハビリテーションチーム

医師、薬剤師、看護師、理学療法士、栄養士など多職種のスタッフが組織横断的に関わることで、薬物療法の習得や、生活改善の方法など、心臓リハビリテーションの実際を総合的に知っていただき、病状の回復や維持、進行の予防を目指します。薬剤師は患者さんへの集団勉強会の講義などを担当し、処方薬が安全で効果的に使用されるよう支援しています。

(8)糖尿病教室

薬物療法の講義を担当しています。患者さんが糖尿病の治療薬について理解し、積極的に自己管理できるようサポートしています。

(9)栄養サポートチーム(NST)への参加

栄養サポートチームの一員として第1・3・5月曜に病棟ラウンドを行っています。薬剤師は主に輸液に関する情報提供、患者さんの個々に応じた輸液メニューの提案、投与薬剤の情報提供を行っています。

(10)緩和ケアチームへの参加

医師・看護師と共に緩和ケアチームの一員として、薬剤師の視点から痛みや吐き気、不安な気持ちなど、身体的、精神的な様々な問題を軽減し、患者さんが自分らしく、安心して過ごせるように努めています。

(11)がん化学療法への関わり

化学療法を安全・確実に行うために、抗がん剤の投与計画書の審査・登録・管理や処方監査等を行っています。また、入院でも外来でも患者さんが安心して治療を受けられるよう薬剤師が直接面談して、治療内容や副作用対策の説明をしています。

(12)注射薬無菌調製

特に注意が必要な抗悪性腫瘍剤の注射薬を無菌的に調製しています。また、高カロリー輸液の調製も無菌的に行っています。

(13)医薬品情報業務(DI)

有効性、安全性、相互作用など医薬品に関する様々な情報を収集・加工し、医師、看護師等の医療スタッフに提供しています。

(14)治験業務

 治験とは、医薬品が国内において適切に製造され、販売され、使用されるために実施するべき臨床試験のことです。私たち薬剤師は、当院で実施される治験の倫理性、科学性、信頼性を確保するため、薬事法・GCP(治験を実施するためのルール)に基づき、厳格に治験薬の保管・管理、調剤をしています。

(15)病院実務実習の受け入れ

薬学教育が4年制から6年制に延長し、平成23年度より「認定実務実習指導薬剤師」が中心になって専門課程の薬学生を受け入れています。