放射線部RI検査

RI(核医学検査)検査とは

RI検査

RI検査とは、ごく微量の放射線を出すアイソトープ(放射性同位元素)を含めた薬(放射線医薬品)を投与して、病気の診断や治療をします。

身体の中に入ったアイソトープ検査薬は、診断したい臓器に集まり、ガンマ線とよばれるX線と似た放射線を出します。からだの中から出てくるガンマ線を特殊な撮影装置でとらえて、アイソトープ検査薬の分布を写真にすることから、核医学診断装置は「ガンマカメラ」とよばれます。ガンマカメラは非常に感度が高いため、投与するアイソトープはほんのわずかの量でも、診断することができます。

心筋シンチグラフィー

心筋シンチグラフィー
心筋シンチグラフィー

心筋の血流分布をあらわしたもので狭心症などの診断に役立ちます。

SPECTとは

シングルフォトンエミッションCTの略で、体内に注入した放射性同位元素の分布を断層画像で観察する検査です。
血流量や代謝機能の情報が得られ、脳血管障害や心疾患の診断で用いられます。

装置の特徴として簡易型のCT装置が付いており、SPECTのデータを更に精度の高いものに補正に用いたり、SPECTの画像とCTの画像を重ねて表示したりできます。

ホールボディ画像

ホールボディ(全身)画像。矢印の場所に集積を認めます。

SPECT画像とCTを重ねあわせた画像

SPECT画像とCTを重ねあわせた画像。集積している場所のより詳細な情報がわかります。

検査するにあたっての注意

非常に微量の医薬品しか身体に投与しないため、写真を撮る時間(検査時間)が20~60分かかります。

検査の種類によっては、負荷をかけるもの、絶食で行うもの、前日より下剤を服用していただくものなど様々なものがあります。場合によっては、内服薬の制限もありますので主治医の指示に従ってください。

検査終了後は?

普段どおりの生活をおこなっていただいて結構です。

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