更新日:2023年11月6日

放射線治療

治療方針

当院では一般照射から強度変調放射線治療、定位放射線治療まで幅広い疾患に対応できる、高エネルギー放射線治療装置が稼働しており、EBM(科学的根拠に基づいた医療)やガイドライン(診療指針)に基づき放射線治療専門医、放射線治療専門技師、看護師が診療・治療に従事しています。

一般的な放射線治療について

脳腫瘍

当院に設置されているガンマナイフ(脳神経外科担当)では、治療が難しい多発脳転移などを治療しています。

頭頸部がん

耳鼻咽喉科と協力して咽頭がんの化学放射線療法(下記 強度変調放射線治療を含む)、術後照射などを施行しています。

食道がん

消化器内科・消化器外科と協力して化学放射線療法などを施行しています。

肺がん

呼吸器内科・呼吸器外科と協力して化学放射線療法、体幹部定位放射線治療などを施行しています。

乳がん

乳腺・内分泌外科と協力して乳房温存手術後の放射線治療などを施行しています。

前立腺がん

泌尿器科と協力して前立腺がんの放射線治療(下記 強度変調放射線治療を含む)などを施行しています。

悪性リンパ腫

血液内科と協力して放射線治療などを施行しています。

緩和的放射線治療

骨転移に対する疼痛緩和目的の放射線治療などを、他科と協力して行っています。

高精度放射線治療について

画像誘導放射線治療

治療当日の2次元、3次元の画像情報を取得し、治療計画時の画像情報との位置ずれを補正して照射するシステムです。これにより、従来よりも正確に腫瘍に照射が可能となりました。
(対象:すべてのがん、一般的な放射線治療に対しても施行)

強度変調放射線治療

前立腺がんの強度変調放射線治療例
前立腺がんの強度変調放射線治療例

腫瘍の形状に合わせた照射が可能となる技術で、近接した正常組織の線量低減が可能となりました。正常組織の副作用を減らすことができると期待されています。
(対象:前立腺がん、頭頸部がんなど)

体幹部定位放射線治療

肺がんの体幹部定位放射線治療例
肺がんの体幹部定位放射線治療例

サイズの小さな肺がんなどに用いられ、別名「ピンポイント照射」として知られています。従来よりも多い線量を多方向から1点に集中して照射し、4回程度に分割して照射します。画像誘導放射線治療を併用することで正確な照射が可能となりました。従来の放射線治療に比べ高い治療効果を発揮します。
(対象:小さな肺がんなど)

その他の放射線治療について

全身照射

骨髄移植の前処置として、血液内科と協力して行っています。

塩化ラジウム(Ra-223)によるアイソトープ内用療法

泌尿器科と協力して骨転移をきたした去勢抵抗性前立腺癌に対して施行しています。

イットリウム(Y-90)によるアイソトープ内用療法

血液内科と協力して難治性低悪性度悪性リンパ腫に対して施行しています。

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