改善推進本部

改善推進本部の体制

組織体制

 改善推進本部は、新病院整備に併せて、当院の理念である「県民の安心の拠り所となる病院であること」を実現するために、医療の質向上を目的として2012年1月に設立されました。

 院長・看護部長・事務局長を含めた本部会議で改善活動の戦略を定め、改善推進本部が院内各部門で取り組む改善活動を推進、支援します。本部にはトップダウンの活動を牽引するクオリティマネジメント室(QM室)とボトムアップの活動を支援する改善推進室(KP室)があり、両者が院内の各部門と協力しながら当院の質管理を担っています。

 

 QM室は、トップダウンで当院の「医療の質」向上に重要な問題を解決するため、1.内部監査システムの構築、2.病院機能評価など外部評価への対応、3.その他重要課題への対応などを行っています。室には4つの専門部会、必要に応じたプロジェクトチームを編成し活動しています。

 

 KP室は、ボトムアップの活動を支援するために1.TQMサークル活動、2.カイゼンラウンド、3.ワンポイント改善などを行っています。特にTQMサークル活動を円滑に進めるために、教育・指導、標準化、広報の3つの専門部会と所属長を中心とした推進委員会を設けて活動の活性化を図っています。

 

箇条書き教育・指導部会・・・ワークショップの運営、サークルへの教育・指導

箇条書き標準化部会・・・標準化と管理の定着の支援、院内への水平展開

箇条書き広報部会・・・関連行事ポスター、改善通信新聞など各種広報資料の作成

改善活動の全体像

下の図をクリックするとPDFファイルが開きます。

改善活動の全体像

改善活動とは

改善活動によって実現できるもの

 私たちは改善活動を「病院全体で、継続的に医療の質向上を図る取り組み」と定義しました。これを「県民との約束」と位置付け、病院を挙げて最優先で取り組みます。

 単なる業務改善に止まらず、診療をはじめとする病院内の全ての「ひと・もの・しくみ」を改善の対象とし、より良い質を目指し続けます。そのためには、職員一人一人が改善活動に取り組むこと、すなわち常に「改善」の意識を持ち、自ら考え行動できることが重要です。

 職員に対する教育・研修や意識改革をしっかり行って、職員が成長することにより医療の質の向上も図れると考えています。そして「質の高い医療」が提供できることにより、地域社会に貢献でき、そのことが職員の幸福(自己実現)とさらなる成長をもたらします。この三つが、お互いに影響しあって、良いサイクルが回ることにより理念の実現に近づいてゆくと考えています。

 

改善活動の理念と基本指針

理念:「病院が自ら進化し続ける組織となること」

基本方針:”All for the Patients!!”

この基本方針には次の2つの意味が含まれています。

1「すべては患者さんのために」:患者さん第一、常に患者さん中心の医療を心がけます

2「みんなで患者さんのために」:職員全員が協力して、チーム医療を積極的に推進します

 

TQMとは

 Total Quality Management(総合的質管理)の略で、組織全体で医療やサービスの質を継続的に向上させるための管理手法のことです。

 トップダウンによるマネジメント(上位方針を職場の隅々まで展開・浸透させるための方針管理活動)と自主的なボトムアップの活動(現場の判断による、業務上の問題解決や課題達成に取り組む改善活動)の両輪が揃って有効に機能すると考えられています。

 

TQMサークル活動について

TQMサークル活動とは

 QC手法を用いて、改善の手順を踏みながら、職場の問題を合理的・科学的・効率的・効果的に改善する小集団活動です。当院ではこの小集団活動のことを「TQMサークル活動」と名付けています。

 職場の問題解決に取り組みながら、質改善の考え方や手法を学ぶだけでなく、そのプロセスの中で、人"財”育成やコミュニケーション能力、リーダーシップの向上などを育むことも大きな目的の一つです。

 

これまでのサークル活動

院内発表大会 エントリーサークル数と人数
第5回TQMサークル活動(平成28年度)PDF 17サークル  106名
第4回TQMサークル活動(平成27年度)PDF 13サークル  85名

第3回TQMサークル活動(平成26年度)PDF

12サークル  76名

第2回TQMサークル活動(平成25年度)PDF 18サークル  121名
第1回TQMサークル活動(平成24年度)PDF 10サークル  67名

 

院外での受賞歴

受賞 部署名 テーマ

第18回医療の改善活動全国大会

(2016年 倉敷)優秀賞

6階西病棟

6西そうしょう!創傷大作戦

第18回医療の改善活動全国大会

(2016年 倉敷)優秀賞

検査部

生化学検査における検査時間の短縮

第17回医療の改善活動全国大会

(2015年 伊勢)優秀賞

9階西病棟

リハビリテーション部

誤嚥にご縁ナシ!

第17回医療の改善活動全国大会

(2015年 伊勢)優秀賞

総務医事課

管理棟における電気使用量の削減

~みんなで実践する省エネ~

 

サークルへの支援

支援体制

 

TQMワークショップ

 当院のワークショップは、グループワーク、講義、個別アドバイスの3つを基本として構成し、月2回程度開催しています。KP室が中心となり、過去の事例を用いて「TQMサークル活動の手引き」の補足説明を行っています。各サークルにはKP室から担当者を付け、個別の相談に応じており、また、特別講師として大西正志教授(愛媛大学)をお招きし、全体に向けた講義や個別のアドバイスをいただいています。

カイゼンラウンドについて

 当院では、2013年1月より5Sラウンドを開始し、「カイゼンラウンド」として継続しています。多職種(医師、看護師、事務職員、薬剤師、検査技師、PFI事業者)でラウンドチームを結成し、院内全部署を年2回訪問しています。2015年4月には「5S・機能評価ラウンドまとめ集」を作成しました。ラウンド時や各部署での5S活動に役立てています。

 

ラウンドの目的

『現場の優れた取り組みを見出すとともに、改善を要する問題点を拾い上げる』

 

ラウンドの方法

  • 3チーム体制で月2回実施する
  • あらかじめ、カイゼンラウンドチェック項目表(病院機能評価項目に準ずる)を作成し、各部署に公表
  • カイゼンラウンドチェック項目表のチェック項目に沿って確認・評価する
  • ラウンド結果(カイゼンラウンドチェック項目表と写真)を各部署へフィードバック
  • 優れた取り組みを院内全体に紹介する
  • 部署内で解決できない問題点は、KP室が中心となって対応する
  • ラウンド風景1
  • ラウンド風景2

ワンポイント改善について

ワンポイント改善とは

 当院では、TQMサークル活動だけでなく、病院全体に改善の風土を作り上げるため、院内各部署で実施してきた身近な改善事例を募集、表彰しています。

 ワンポイント改善は、全ての職員がいつでもどこでも自由に取り組める活動で、身近な問題を解決することに向いています。一方、大きなテーマを解決するにはTQMサークル活動が適しています。

 

これまでの発表事例

  事例数
平成28年度PDF 30事例
平成27年度PDF 27事例

平成28年度の受賞例

受賞 部署名 改善事例
最優秀賞 リハビリテーション部

カンファレンスシートの大改造!!劇的ビフォー→アフター

院長賞

栄養部

栄養士 病棟に伺います

事務局長賞 調達・SPD

不要になり部署より返却されたインクカートリッジの廃棄数量削減活動

看護部長賞 11階東病棟

臨地実習【学生が実習しやすい病棟づくり】

本部長賞 手術室

ムダ・ムラ・ムリなく機械カウント