医療機器管理室

医療機器管理室の業務

 医療機器管理室では、臨床工学技士が、「生命維持管理装置の操作・保守点検」を行っています。「生命維持管理装置」の操作はもちろん、安全に使えるように点検するのも臨床工学技士の業務です。当院では、15名の臨床工学技士で以下のような業務を主に行っています。

 

臨床業務

1.血液浄化業務

◆透析

 腎臓の機能が低下した際、その代わりをするのが「透析」です。透析では、血液中の毒素や水分の除去が主な目的です。臨床工学技士は医師や看護師と協力して治療を行っています。また透析に関わる様々な機器の操作や保守点検も重要な業務です。

 

◆アフェレシス

 アフェレシスとは血液中の病因関連物質あるいは血液成分を取り除くことにより病態の改善を図る治療法で、透析以外のものをいいます。当院では単純血漿交換療法、二重濾過膜血漿交換療法、血漿冷却濾過法、血漿吸着法、血液吸着療法、血球成分除去療法、末梢血幹細胞採取など様々な種類の治療を行っています。

 

  • 透析

    透析

  • 透析室

    透析室

 

2.循環器系業務

◆人工心肺関連業務

 人工心肺とは、心臓手術の際、心臓や肺に代わる働きをする装置です。心臓に戻ってくる血管から血液を体の外に出し、人工肺と呼ばれる器具で血液中の二酸化炭素と酸素を交換し、再び体内に戻して全身に循環させる装置です。臨床工学技士は、人工心肺装置の準備や操作、医師の指示のもとに手術中の状態観察なども行っています。  また、心臓や肺の動きが悪くなっている患者さんに対し、簡易的な人工心肺(PCPS)や、心筋梗塞や狭心症などの際に、心臓の動きを助ける装置(IABP)の準備、操作、保守点検なども行っています。

 

◆ペースメーカー関連業務

 ペースメーカーとは、患者さんの心臓の拍動が途切れたり、一定以上の間隔を超えてしまったりすると、それを察知して電気刺激を心臓に送り、心臓が正常なリズムで鼓動することを助けるものです。当院の臨床工学技士業務としては、植込みや交換時に動作確認を行なっています。また、ペースメーカー外来にて、患者さんのペースメーカーの機能に問題がないかチェックを行っています。

 

  • 人工心肺

    人工心肺

  • ペースメーカー検査装置

    ペースメーカー検査装置

 

◆心臓カテーテル室関連業務

 心臓カテーテル検査とは、カテーテルを経皮的に心血管に挿入し、造影剤による形態学的異常を検出したり、心臓内腔の圧力、酸素飽和度を測定し、血行動態を把握したりする検査です。当院の臨床工学技士の業務として、PCI(経皮的冠動脈形成術)では、IVUS(血管内超音波検査)の操作、OCT(光干渉断層撮影)の操作を行います。また、心臓の拍動が異常により脈拍数が多くなる頻脈性不整脈という病気に対し行われるアブレーション治療では、電極カテーテルにより、刺激伝導の検査や不整脈の誘発・停止等を行う電気刺激装置や、心臓各部の電位を記録、測定する電気生理学的検査システムの操作を行っています。

 

  • IVUS

    IVUS

  • 電気生理学的検査システム

    電気生理学的検査システム

 

3.手術室・ICU業務

◆人工呼吸器の保守点検

 人工呼吸器とは、さまざまな原因によって自分の呼吸では十分な換気が行えなくなった際に、換気を補助または強制的に行う医療機器です。当院の臨床工学技士業務としては、始業点検やトラブル時の対応、定期的な部品交換などを行なっています。 また、院内の呼吸ケアチームの一員として「人工呼吸関連肺炎の予防」「人工呼吸期間の短縮」「再挿管率の減少」を目標に活動をしています。

 

  • 成人用人工呼吸器

    成人用人工呼吸器

  • NPPV

    NPPV

 

◆手術室内のME機器保守・管理および操作

 手術室内で使用される様々なME機器の保守・管理、操作およびトラブル対応等を行っています。例として、ロボット支援腹腔鏡下手術において医療ロボットの準備、術中支援等を行っています。

 

  • 医療用ロボット

    医療用ロボット

  • レーザー装置

    レーザー装置

医療機器管理室業務

1.ME機器の保守点検

◆中央管理業務

 院内には、数多くの医療機器があります。当院では、輸液ポンプ311台、シリンジポンプ325台、低圧持続吸引器31台を中央管理しています。医療機器管理室が、一括管理し、病棟などで必要になった場合、必要な台数を貸出しして、使用後に返却してもらう方式です。返却後、保守点検を行い次の貸出しに備えています。

 

◆保守点検業務

 上記中央管理機器のみでなく、保育器、除細動器、電気メス、IABP、PCPSなどの保守点検を行っています。定期的な点検のほか、異常時の点検や修理を行っています。なるべく院内で修理を行うことにより、機器が使用できない時間を短くします。また、メンテナンスされた医療機器を使用してもらうことにより、安全な医療が提供できるように心がけています。

 

  • 輸液・シリンジポンプ

    輸液・シリンジポンプ

  • 保守点検業務

    保守点検業務

 

2.その他

 院内の医療安全管理対策委員会、医療ガス管理委員会などに参加して、院内の安全管理の分野でも活動しています。また、臨床工学技士の養成校から臨床実習も受け入れており、指導にあたっています。