医療機関の皆さまへ

消化器病センターの医療連携にご協力いただいている医療機関の皆さまへ

― 愛媛県立中央病院 新病院開院のご報告 -

愛媛県立中央病院
消化器病センター長 道堯浩二郎
副院長 河﨑 秀樹

 

 愛媛県立中央病院は、2011年より移転のための新築工事が行われておりましたが、本年3月に第一期工事が終了し、5月4日に入院患者の移送が終了して新病院が開院しいたしました。5月7日より外来診療も始まり、消化器病センターも診療を開始いたしましたので、ご報告申しあげます。新築移転に関しまして、移転期間中の救急患者、入院患者の受け入れのお願いなど、皆様方には大変お世話になりありがとうございました。また、日頃よりの医療連携へのご協力に対しまして、心より御礼申し上げます。

 

 重症者が移送中に急変しないかなど、いろいろと心配しておりましたが、新病院は、同じ敷地内に建設されておりますこともありおかげさまで大きな事故やトラブルなく移転が終了し、無事開院を迎えることができました。消化器病センターも新病院での診療を順調に開始いたしております。

 

 新病院は地下2階、地上12階で、屋上にはヘリポートも設置され、旧病院より一回り大きくなりました。病床数は827床で、病床数は旧病院とほぼ同等です。新病院は東西に長い構造の建物で、病床階の廊下は約100mの長さです。消化器病センターの病棟は10階に100床、9階に30床です(内科、外科各65床)(写真1)。高い階の病棟であり近くに高い建物がないため病室の窓からの眺めはすばらしく、北側には城山・松山城や松山市中心の市街地、東側は石手、道後方面の景観、南側は南松山、砥部方面とその向こうの四国山地、西は坊ちゃんスタジアムや伊予市、西松山の市街地と、四方に美しい景観を楽しめます(写真2-5)。病室も広くなりました。また、フロアごとに広いオープンスペースのデイルームが設けられ、外の景色を眺めながら食事をしていただけるよう設計されています(写真6)。

 

 消化器病センターの外来(消化器内科、消化器外科が同じブロック)、内視鏡室、超音波検査室(生理機能検査室)は2階になります。内視鏡室も拡張され、透視室2部屋を含め、計7室の内視鏡検査、治療室ができました。内視鏡室の面積も大きく拡張され、十分な内視鏡診療のできる体制が整いました。

 

 手術室は4階にあり、14室に拡充されたうえ広いスペースが確保されています。全室にフルハイビジョン画質の術野映像撮影システムが完備され、学会活動や若手医師の研修に大いに役立つものと期待されています。また昨秋からロボット支援手術システム(daVinc・ダヴィンチ)が導入され(写真7、8)、前立腺全摘術で使用していましたが、さる5月31日には四国で第一例目となる大腸癌手術を実施しました。今後とも研鑽を積んで症例を増やしたいと考えていますので症例のご紹介をよろしくお願いいたします。

 

 新病院は開院しましたが、まだ最終的な完成ではなく、第2期工事が引き続き行われています。第2期工事では、旧病院の解体と旧周産母子医療センターの内装工事をして、旧周産母子医療センターの1階が講堂、2階より上が事務、管理部門となります。第2期工事で完成予定の講堂を会場にして、本年12月15日(日)に第24回日本消化器病学会四国支部教育講演会を道堯が担当して開催させていただく予定です。病院見学もかねてぜひご参加いただきますようご案内申し上げます。最終的な病院完成は2014年末の予定です。まだ当分の間工事が続き、交通渋滞などでご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願い申しあげます。

 

 当院の理念は「県民の安全の拠り所となる病院」であり、常時3次救急を受け入れられる病院として、さらに急性期病院としての責務が増してくるものと予想しております。皆様方には精査治療を要する患者様ならびに3次救急としての診療を要する患者様がおられましたら遠慮なく当院ならびに当消化器病センターをご利用いただけますようご案内申し上げますとともに、急性期医療の終了した患者様の診療連携につきまして、どうぞよろしくお願いを申し上げます。救急患者の病床確保と愛媛県における安定した医療体制の維持、充実のため、引き続きより緊密な医療連携をお願い申し上げまして開院のご報告とさせていただきます。

 

写真1.消化器内科病棟 スタッフステーション(開院直前)

スタッフステーション

 

写真2.病院北側の眺望 真正面に松山城

病院北側の眺望

 

写真3.西南方向の眺望  写真中央遠方に坊っちゃんスタジアムと愛媛県武道館

西南方向の眺望

 

写真4.病室(個室) 北側病室からはどの部屋からも松山城がみえます

病室(個室)

 

写真5.病室(4床病室)  南側病室からは南松山、伊予市方面が眺望できます

病室(4床病室)

 

写真6.デイルーム デイルームからもすばらしい眺望です

デイルーム

 

写真7.ロボット支援手術システム(daVinc・ダヴィンチ)

(写真7a) 術者はコンソールで3D画面を見ながら操作します。

ダヴィンチ

 

(写真7b) 助手は術野でカメラ操作や補助操作をします。

ダヴィンチ