更新日:2021年3月25日

PETとは

PETとは

「陽電子放射断層撮影」という意味で、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略です。

FDG-PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用します。ブドウ糖に似た物質に目印をつけて(FDG)体内に注射し、しばらくしてから全身をPETで撮影します。するとFDGが多く集まるところがわかり、がんを発見する手がかりとなります。従来のレントゲン(X線)やCT、MRIなどの検査は形からがんを見つけますが、PETはこのように細胞の性質を調べてがんを探しだします。

先進的な医療技術でがんを見つけるPET検査ですが、より正確に、より早期にがんを見つけるため、日々新しい技術が導入されています。PETとCTの画像を同時に撮影することができる機器で、PET/CTと表記されます。PETの性質上、PET単独の結果のみでがんの有無や場所を断定することは難しいのですが、体内の細部まで写し取るCT画像と同時に撮影することで、疑わしい部位の形や場所などをよりはっきり把握することが可能になります。細胞の機能画像(PET)と形態画像(CT)をあわせることで、欠点をカバーしあいます。PETとCTの画像を重ね合わせることで、より信頼性の高い検査を行うことができます。当センターには、このPET/CT装置が2台整備されています。

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